カンボジアのおすすめ投資エリアを解説! 今熱いエリアを知ろう

執筆者:荒木 杏奈

アンナアドバイザーズ株式会社

2021/12/14

海外不動産投資をするときに、国の経済や政治の分析はしっかりおこなうのに、不動産が立つエリアについての情報収集を怠る人が意外に多くいます。

日本国内で考えたときに、東京都の不動産と一口に言ってもエリアによってその特色は大きく異なるのと同じように、カンボジア、もっと言えばプノンペンの中でもエリアによって変わってくるのです。

そこで、今回はカンボジアの投資エリアについて紹介していきます。
おすすめのエリアから、すでに地価が高騰してしまい投資の旨味があまりなくなってしまったエリアまでありますので、最後まで読んで参考にしてください。

 1. カンボジア投資ならプノンペン 

カンボジアへの不動産投資といえば、そのほとんどがプノンペンにある不動産です。

プノンペンはカンボジアの首都で、行政・文化・経済の中心地となっています。
カンボジアの人口のおよそ1/8にあたる200万人もの人が生活をしており、カンボジア最大の空港である、プノンペン国際空港やバス、鉄道が集中している流通のかなめにもなっています。

近年、テスラやスタバ、ナイキ、ピザハット、ロッテリアなどの外資企業が進出してきており、日本からもANAやセブンイレブン、味の素などの企業が進出している今後の成長が見込める地域になっています。

今回はプノンペンにある4つのエリア、ボンケンコンワン・トンレバサック・ダイヤモンドアイランド、そして私のおすすめする新エリアについて紹介していきます。

 

図1.png

 ・ボンケンコンワンエリア(青山・表参道エリア) 
まず初めに紹介するのが、ボンケンコンワン(Boeung Keng Kang1)エリア。

地図の①にあたる部分で、プノンペン随一の繁華街です。高級レストランやスパ、スターバックスカフェなどが多くあり、各国の駐在員が一番多く住んでいるところになります。
住むのにはとてもいい所ですが、近年地価が高騰してきているので、投資としての旨味は少なくなってきています。

また、電線が地下に入っていないため、景観がみなさまの思っているようなきれいなイメージとは違うかもしれません。生活のしやすい、上品なエリアなので、東京でいうところの青山・表参道エリアと私は呼んでいます。

 ・トンレバサック(赤坂エリア) 
次にご紹介するのが、図の②のトンレバサック(Tonle Bassac)エリア。
私はコチラの場所を赤坂エリアと呼んでいます。

日本大使館やタイ大使館、マレーシア大使館、ベトナム大使館などがあるため、外国人から人気のエリアとなっています。また、こちらのエリアはプノンペンで唯一のカジノ施設もあるため、観光客も数多く訪れる場所になります。

近場に日用品を購入できるショッピングモールなどがないため、生活するには車やトゥクトゥクなどの移動手段が必須の場所です。
いい所ですが、やはり地価は高騰しているため投資の旨味は小さくなります。

 ・ダイヤモンドアイランド(豊洲エリア) 
次に紹介するエリアは、アンナアドバイザーズ株式会社のプノンペンオフィスがある、ダイヤモンドアイランド(Diamond Island)エリアです。

こちらのエリアは、高級コンドミニアム、国際展示場、インターナショナルスクールがある新興住宅街になっており、高層ビルの建設が進められているため、未来都市として注目を集めています。電柱も地下に入っているため、道が広くきれいな街並みであり、地価もそこまで高騰していないので、おすすめの投資エリアと言えます。

しかし、1つ注意しないといけないのが、名前の通りこのエリアは島となっているので、
埋め立てにより拡張されている土地もあるところです。

 ・注目の新エリア(大手町エリア) 
今回私がおすすめするのが、図の④の新エリアとなります。
湖を埋め立てて造られたエリアのため、これまで開発が進んでいないところでした。

しかし、近年カンボジア政府の方針でスマートエリア化することが決まったため、開発が進み始めました。
電線も地下に入っており、高層ビルなども建築され始めているので、今後地価が高騰していくことが予想されています

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 2. プノンペン以外のおすすめエリア 

カンボジアでの不動産投資となると今現在プノンペンのエリア以外は、人口も少なく、開発も進んでいないためおすすめはしていません。
しかし、将来的には投資先となるかもしれない地域がいくつかあるので紹介していきます。

 ・シュリムアップ 
シュリムアップはカンボジアの北西部にある都市です。
アンコールワットやアンコールトムという観光名所があるため、一番有名な都市になります。

しかし、観光地として有名なだけで人口は15万人弱とそこまで多くはないうえに、観光者向けのお店しかないため、居住地として向いていません。投資先としては、やはり魅力に欠けます。

ただし今後カンボジアが成長していくときに、観光地を活かした発展をとげることがあるかもしれません。

 ・シアヌークビル 
シアヌークビルとは、カンボジア南部にあるタイランド湾に面した港湾都市です。
プノンペンの工場で作られたものがこちらの港から輸出されるため、物流の拠点として経済特区にも指定されています。

一時期はオンラインカジノを中心とするホテルや不動産開発が盛んにおこなわれていました。しかし、2019年にカンボジア政府がオンラインカジノを違法としたため、しばらくの間は投資先としての魅力はないかもしれませんが、法律が変わりオンラインカジノが合法化すると、また開発が進んでいくかもしれません。

 3. エリアを見極めてカンボジア不動産投資を成功させよう 

今後カンボジアは経済発展の可能性があるからと、なりふり構わず人がいないエリアの物件を購入してしまうと、入居者が集まらなかったり、物件の価値が数年で大きく下がったりしてしまう可能性が高くなります。

不動産物件だけを見て投資先を決めるのではなく、投資を検討している物件があるエリアについても知っておくことは大切です。

しっかりとマクロの視点での分析をして、カンボジアへの不動産投資を成功させましょう。

執筆者:荒木 杏奈

アンナアドバイザーズ株式会社

日本とカンボジアを拠点に、国内・海外不動産業を展開。

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荒木杏奈 / アンナアドバイザーズ株式会社

宅地建物取引士 / 1984年生まれ、東京都出身。
大手広告代理店セプテーニ(株)入社、その後SBIグループを経て2012年よりカンボジアの首都プノンペンの金融機関に勤務。
2013年に独立し日本とカンボジアに拠点を持ち、国内・海外の国際不動産サービスを展開。

著書:東南アジア投資のラストリゾート カンボジア (黄金律新書) 新書 幻冬舎
   はじめての海外不動産投資