カンボジアの転売不動産が賢い投資先となる理由

執筆者:荒木 杏奈 / アンナアドバイザーズ株式会社

カンボジアの不動産市場が成熟を続ける中、新築物件やプレビルド(完成前販売)物件に加え、転売物件を選択肢として検討する購入者が増えています。中でも転売物件とは、現在のオーナーによって再販売されている物件を指し、建設途中の物件からすでに引き渡しが完了しているものまで含まれます。

実需目的の購入者にとっても、投資家にとっても、転売物件にはすぐに所有・利用できることや、賃貸収益を早期に得られることなど、さまざまなメリットがあります。ここでは、カンボジアの転売不動産に関する特徴と、転売物件への注目が高まっている理由をご紹介します。

プノンペンの不動産市場で見られる主な転売物件タイプ

① プレビルド物件

建設途中に販売・転売をするケースです。人気のプロジェクトの特定の方角など、デベロッパーに空室がない場合は、実需で転売購入の希望があることもあります。購入者は既存のオーナーから購入権利を引き継ぎ、プロジェクト完成後には新築の住まいとして入居、賃貸運用などができます。

竣工直後の物件

これらは竣工直後のプロジェクトの転売物件です。購入者は、プレビルドの「完成しない」というリスクが回避され、すぐに入居、運用できるメリットがあります。多くの場合、新築と同様の状態で購入できます。

竣工物件(築数年)

カンボジアのコンドミニアムのマーケットが活発になったのが、2010年代に入ってからなので、日本の物件に比べると築年数が浅い印象かもしれません。現在カンボジア市場で活発なのは、2015年以降竣工の物件が人気です。物件によっては、入居歴もある物件もあり、家具家電も揃っていて、そのまま引き継ぎになる場合もあります。比較的手頃な価格で購入できることが多く、賃貸がついている場合は、オーナーチェンジですぐに運用を開始できることもあります。

転売物件を購入するべき3つの理由

購入前に実際の物件を確認できる

転売物件のもう一つの大きなメリットは、購入を決断する前に実際の物件を見学し、状態を確認できることです。

購入者は以下のような点を事前に確認できます。

  • 実際の間取りや広さ
  • 室内の状態や設備のコンディション
  • 共用施設の充実度
  • 周辺環境や利便性
  • 建物の管理状態

このように、実際に存在する物件を自分の目で確認したうえで購入できるため、パンフレットや完成予想図だけを頼りに判断する場合と比べて、より高い安心感を得ることができます。

カンボジア現地での確認が難しい場合は、不動産エージェントからの実際の動画や写真をご参考いただく他、その場でテレビ電話やZOOMでご確認いただくこともできます。

価格交渉がしやすい

転売物件の売買はオーナーとの直接交渉となるため、条件次第では価格面で柔軟な対応を期待できます。特に、早期売却を希望している売主の場合は、価格調整に応じてもらえる可能性もあります。また日本にお住まいの方からの転売物件の場合は、日本国内送金にてお手続きができるケースもございます。

経験豊富な購入者や投資家にとっては、こうした交渉の機会を活用することで、新築販売時の価格よりも有利な条件で物件を取得できる可能性があります。

よりスムーズな取引になり得る

不動産取引には、価格交渉や契約手続き、所有権の移転など、さまざまな手続きが伴います。

経験豊富な不動産エージェントのサポートを受けることが出来れば、これらの手続きを円滑に進めることができ、買主・売主の双方にとってスムーズで安心・Win-Winとなる取引の実現につながります。

転売物件を購入する際の注意点

転売物件には多くのメリットがありますが、購入を検討する際にはいくつか注意しておきたいポイントもあります。

一括での支払いが必要になる場合が多い

プレビルド(完成前販売)物件では、デベロッパーによる分割払いプランを途中で引き継ぐのが一般的です。一方、完成物件の売買では、予約金、頭金のお支払い、また最終支払いまでのスパンが比較的短期間(登記手続き次第で、数ヶ月)のため、概ね全額のお支払いのご準備が必要になるケースが多く見られます。

そのため、物件の購入を検討する際は、あらかじめ十分な資金を準備しておくか、融資などの資金調達手段を確保しておくことが重要です。

物件の状態をしっかり確認する

転売物件は過去に使用されていた可能性があるため、購入前に物件の状態を十分に確認することが重要です。特に、以下の点をしっかりチェックしておきましょう。

  • 室内の状態(家具の有無)やリフォーム履歴
  • 建物や設備の維持管理状況
  • 管理費やその他光熱費などの支払い
  • 賃貸管理会社からの鍵の引き継ぎ
  • 所有権に関する書類や法的な権利関係
  • 年間の不動産税の支払い状況 など

このような事前調査(デューデリジェンス)を適切に行うことで、購入後の予期せぬトラブルを未然に防ぐことができます。

また、不明点や不安を解消しながら取引を進めるためにも、信頼できる不動産エージェントのサポートを受けることをおすすめします。専門家のアドバイスを受けることで、より安心して購入判断を行うことができるでしょう。

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荒木杏奈 / アンナアドバイザーズ株式会社

代表取締役 / 宅地建物取引士 / 宅地建物取引業 東京都知事免許(2)第99967号
所属団体:一般社団法人RE AGENT 理事長 / 一般社団法人東京ニュービジネス協議会(NBC) / 公益社団法人全日本不動産協会
1984年生まれ、東京都出身。大手広告代理店セプテーニ(株)入社、その後SBIグループを経て2012年よりカンボジアの首都プノンペンの金融機関に勤務。2013年に独立し日本とカンボジアに拠点を持ち、国内・海外の国際不動産サービスを展開。
著書:東南アジア投資のラストリゾート カンボジア (黄金律新書) 新書 幻冬舎
   はじめての海外不動産投資