執筆者:荒木 杏奈 / アンナアドバイザーズ株式会社
「日本の忙しい日常から離れ、新しい生活を始めたいと思ったことはありませんか?」このように考える方は多いのではないでしょうか。
海外移住は、多くの人にとって憧れの一つですが、どの国が日本人にとって住みやすいのか、どれくらいの費用が必要なのかといった疑問や不安もあるでしょう。
また、新しい言語や文化に触れ、スキルアップを図りたいと考える方もいるかもしれません。
そこで、この記事では、日本人におすすめの移住しやすい国10選と、移住するメリットや費用、成功のためのポイントについて、詳しく解説します。
海外での新生活を夢見るあなたに、最適な国を見つけるための参考になれば幸いです。
海外移住するメリット5つ
海外に移住するには、何を基準に選んだら良いのでしょうか?
生活の質を高め、新しい自分を発見するチャンスがある海外移住には、多くの利点があります。
主なメリットは以下の5つです。
- 自分が好きな最適な気候の土地を選べる
- 今の生活より生活費を安く抑えられる
- 日本ならではの文化から抜け出すことができる
- 第二の人生を楽しめることができる
- 英語などスキルアップを目指せる
ここでは、海外移住によって手に入る5つのメリットを紹介します。
自分が好きな最適な気候の土地を選べる
海外移住を検討する際の大きなメリットの一つは、自分の好みに合った気候の土地を選べる点です。
例えば、四季の変化を楽しみたい方はヨーロッパ諸国を、常夏を求める方は東南アジアや南半球の国々が適しています。
気候は健康や生活の快適さに大きく影響するため、例えば湿気が苦手な方は、米国カリフォルニア州などさわやかな気候の土地がおすすめです。
寒さが苦手な方は、マレーシアやタイなど暖かい気候の国がよいでしょう。
また、熱帯気候が好きな方には、ブラジルやメキシコなどのラテンアメリカの国々が適しています。
逆に、涼しい気候を好む方には、ポルトガルや北ヨーロッパの国々が最適です。
気候は日々の生活において重要で、体調管理やレジャー活動にも影響します。
花粉症やアレルギーなどの健康上の理由から、特定の気候を選ぶ方もいます。
今お住まいの地域とは異なる気候を選べるのは、海外移住の大きなメリットです。
今の生活より生活費を安く抑えられる
海外移住のもう一つの大きなメリットは、多くの場合、現地の生活費が日本よりも安い点です。
特に東南アジアや中南米などの国々では、家賃、食費、交通費などが日本と比べて格段に低く、同じ収入でもより余裕のある生活を送ることができます。
たとえば、タイやベトナムでは、都市部でも比較的低いコストで快適な住居を賃貸できます。
また、地元の食材を利用した自炊や現地の飲食店を利用すれば、食費の大幅な節約も可能です。
生活必需品やサービスの費用も一般的には日本より低く、日々の支出は安く抑えられます。
リモートワークやオンラインでの収入源を持つ方なら、低コストで生活しながら仕事を続けられるので、海外移住は退職者やフリーランスの方にも人気があります。
また、医療費や教育費も日本と比べて低い国が多く、長期的な節約にもつながります。
総合的に見て、海外移住によってお金をあまり使わずに生活できるのは、大きな利点です。
日本ならではの文化から抜け出すことができる
海外移住するメリットの一つは、日本特有の文化や習慣から一時的に離れ、異文化を体験する機会を得られる点です。
例えば、日本の厳しい社会規範や長時間労働から解放され、より自由なライフスタイルを実現できます。
海外では、日本とは異なる働き方や生活様式を体験でき、新しい価値観や視野を広げられます。
移住先によっては、よりリラックスした自由度の高い社会的環境の中で生活できるケースもあるでしょう。
例えば、南欧の国々や東南アジアの一部地域では、人々の生活ペースが日本よりも緩やかで、ストレスの少ない日常を送れます。
また、海外生活を通じて多様な文化や言語に触れ、国際的な感覚を身に着け、自分のアイデンティティを再発見するきっかけにもなります。
さらに、海外移住は、新たな人間関係を築く機会にもなるでしょう。
異文化の中で生活し、世界各国から来た人々との交流を通じて、国際的な友人やネットワークを広げることもできます。
日本ならではの文化から抜け出したい方にとって、海外移住は非常に有益です。
第二の人生を楽しめることができる
海外移住は、特に中高年の方々にとって、新たな第二の人生をスタートさせる絶好の機会にもなります。
定年退職後や子育てが一段落したタイミングで海外に移住すれば、新しい趣味や興味を追求する時間が増え、充実した日々を送ることも可能です。
多くの退職者は、移住先でリラックスした生活を楽しみながら、ガーデニング、アート、語学学習、料理など、以前は時間を取れなかった趣味に没頭できるでしょう。
また、海外でのボランティア活動や地域コミュニティへの参加を通じて、社会貢献や新たな人間関係を築くことも可能です。
一部の国では、低い物価水準により、限られた退職金や年金でも生活水準を下げずに快適に暮らせます。
たとえば、タイやフィリピン、マレーシアなどの国々では、比較的低コストで高品質な生活を享受できます。
それどころか、経済的な余裕を持ちながら、新しい文化や生活様式を楽しむさえできるわけです。
海外での生活は、単なるリタイアメントではなく、文字通り「第二の人生」となるでしょう。
英語などスキルアップを目指せる
海外移住は、英語やその他の外国語を学ぶ絶好の機会を格段に増やします。
新しい国で生活すれば、日常的に外国語を使う機会が増え、自然と会話能力が向上します。
現地の友人を作る、地元のコミュニティに参加するなど、国内では難しい多様な方法で言語スキルの習得が可能です。
英語圏への移住はもちろん、非英語圏でも多くの場合、英語が広く使われており、国際的なコミュニケーション能力を養えます。
また、現地の言語を学ぶことで、その国の文化や人々の考え方を深く理解できるようにもなるでしょう。
海外に住むことで、単に言語を学ぶ以上の価値が生まれ、新しい視点や思考の幅が広がります。
また、海外移住をすると、日本では経験できないような多様な職業やビジネスの機会に出会うこともあり、スキルアップや転職、起業など、新たな道を切り開くことも可能です。
特にグローバル化が進む現代社会では、国際的な視野を持ち、多文化を理解する能力は高く評価されるため、海外移住の経験は貴重です。
日本人が移住しやすい国の条件とは
海外移住を考える際、どの国が日本人にとって住みやすいかの見極めは重要です。
以下に一例をあげます。
- ビザが取得しやすい
- 治安がいい
- 食文化に馴染めやすい
- 子どもの教育水準が高い
- 英語など現地で話せる言葉ができる
- 仕事が見つけやすく働きやすい
- 医療・介護などの体制が充実している
- 宗教などの考え方が受け入れられる
ここでは、日本人が快適に暮らせる国を見つけるためのポイントと、それぞれの国で期待できる環境について、解説していきます。
ビザが取得しやすい
日本人が移住しやすい国を選ぶ際、ビザの取得しやすさは重要です。
多くの国では、就労ビザや永住権の取得には一定の条件がありますが、日本人にとって手続きが比較的簡単な国はいくつも存在します。
例えば、日本人であれば、90日以内の海外旅行で短期滞在するのであれば、韓国や台湾、ドイツ、フランス、米国、カナダなどアジアや、北米、欧州など主要先進国は観光ビザが不要です。
日本人だけを特別に優遇する国が多数あるわけではありませんが、移住先を検討する際に、ビザ無しで渡航し、実際に海外滞在をして現地の雰囲気を確かめられるのは大きなメリットでしょう。
世界にはビザが取得困難な国もある中、ビザ取得が容易であれば、移住しやすくなるのは言うまでもありません。
どうしても移住したい国がある場合、ビザ取得のための無料体験サービスや相談窓口の利用を検討してもよいでしょう。
参照:ビザ免除国・地域(短期滞在)|外務省
参照:ドイツ|外務省 海外安全ホームページ
治安がいい
治安の良さは、海外移住を検討する際に最も重要な要素と言ってもよいでしょう。
特に家族連れや退職後の長期滞在を考える場合、身の安全は必須条件です。
例えば、オランダやカナダは世界的に治安が良いことで知られており、日本人移住者にも人気があります。
治安状況が良ければ、日常生活における安心感が増し、外出時の不安も比較的少ないです。
また、治安の良い国では、医療サービスや公共の安全もしっかりしていることが多く、移住先での生活リスクは大きくはありません。
治安の良さは優先的にお調べください。
食文化に馴染めやすい
食文化の違いは、海外移住における一大テーマです。
食事は毎日のことなので、日本人の口に合う食文化かどうかは、移住生活の満足度に直結します。
ただ、もし現地の食文化に馴染めないとしても、日本食材が入手しやすければ大丈夫でしょう。
東南アジア諸国やヨーロッパの一部では、日本食材が手に入りやすく、日本食レストランも多いため、日本人にとって食文化への適応が容易です。
また、現地の食文化を楽しめれば、それも新たな発見や生活の楽しみです。
食文化の馴染みやすさは現地での交友関係や、地域コミュニティとの交流を深めるきっかけにもなります。
食文化が自分に合うかどうか、移住先を検討する判断材料の一つとしておきましょう。
子どもの教育水準が高い
家族で海外移住を決める際、子どもの教育は無視できません。
教育水準が高く、国際的な環境で学べる国は、子どもの将来にとって大きなメリットです。
例えば、オランダやフィンランドは、その高い教育水準と国際的な学習環境で知られており、日本人にも注目されています。
これらの国では、多様な文化背景を持つ生徒が集まる国際学校が多く、子どもたちはグローバルな視野を獲得しやすいです。
また、教育システムが充実している国では、子どもたちが多言語を学び、将来的に国際的なキャリアを築くための基盤となります。
海外移住の大きな動機となり得る子どもの教育において、水準の高さは注目すべきポイントです。
英語など現地で話せる言葉ができる
日本人が移住しやすい国を選ぶ際、現地で話せる言葉を理解し、コミュニケーションが取れるかは非常に重要です。
特に英語は国際的な言語として広く使われているため、英語話者は多くの国で生活しやすくなります。
英語以外にも、スペイン語やフランス語など、その国の公用語が話せるなら、もちろん現地での生活や仕事、社会参加においてとても有利です。
また、語学力は現地での就職やビジネスチャンスを広げるためにも重要なので、現地の言語を話せるかどうかも、移住先を決める上で判断材料にしましょう。
仕事が見つけやすく働きやすい
移住先での仕事の見つけやすさと働きやすさも、移住先を選ぶ上で重要です。
特に、ITや教育、医療などの専門職は、世界的に需要があり、これらの分野で経験や資格がある場合、海外での就職が比較的容易です。
また、日本語教師や日系企業での勤務など、日本語を活かせる職種も国によっては存在します。
仕事を通じて現地社会に溶け込めるなら、移住生活も一層充実するでしょう。
移住先で長く滞在できるかどうかに直結するので、仕事の見つかりやすさ、働きやすいかは無視できません。
医療・介護などの体制が充実している
医療・介護サービスの充実度は、特に高齢者や健康に不安を抱える人にとっては必須項目です。
先進国では一般的に医療水準が高く、日本人移住者も安心して利用できる医療サービスが整っています。
また、介護サービスが充実している国では、長期滞在や老後の生活も安心して計画できます。
思わぬ事故や病気などになってからでは遅いので、健康保険制度の有無や加入方法、医療費の負担なども事前に調べておいて損はありません。
宗教などの考え方が受け入れられる
移住先の国の文化や宗教、価値観が日本人にとって受け入れやすいかどうかも、移住先を選ぶ上で重要です。
多文化共生が進んでいる国では、さまざまな宗教や文化が尊重され、日本人移住者に対しても、自国の価値観を持ちながら生活しやすいです。
特に、親日国や日本文化に理解がある国では、日本人が文化的な違いによるストレスを感じにくく、スムーズに現地社会に溶け込めます。
近年の傾向として、世界は多様性を尊重する傾向にあり、日本人移住者にとっても住みやすい環境が広がっていると言えます。
日本人が海外移住におすすめの国10選
海外移住を検討する際、どの国が日本人にとって最適かは重要です。
各国には独自の文化、気候、生活環境があり、それぞれが異なる魅力を持っています。
以下は、日本人におすすめの国の一例です。
- カナダ
- シンガポール
- フィリピン
- オーストラリア
- ニュージーランド
- オランダ
- デンマーク
- イタリア
- アメリカ
- カンボジア
ここでは、日本人におすすめの国々を紹介し、生活の様子について解説します。
カナダ
カナダは、美しい自然と安定した社会システムが魅力的な国です。
特に日本人にとっては、安全性の高さや教育水準の良さが注目されています。
カナダの都市部では、多文化が共存しており、英語力向上の機会も豊富です。
また、日本企業の海外進出が進んでいるため、海外就職や転職のチャンスも増えています。
しかし、寒さが厳しい地域が多く、住民票やパスポートなどの手続きが煩雑である点には注意が必要です。
移住に際しては、住民税や購入可能な不動産の情報もしっかりと確認するようにしましょう。
また、カナダではワーキングホリデーや学生ビザなど、さまざまな種類のビザが用意されており、自分の目的や条件に合わせた最適な選択が可能です。
移住後の生活のために、国民年金や医療体制についても理解を深めておくとよいでしょう。
シンガポール
シンガポールは、アジアにおける国際ビジネスのハブとして知られています。
日本企業も多く進出しており、日本人移住者にとっての働きやすさが高い点が魅力です。
税率が低く、治安も良いため、海外移住者にとって安定した生活基盤が整っています。
しかし、高額な生活費や賃料、教育費は海外移住を検討する際の大きな考慮点です。
シンガポールでは英語力が求められる機会が多いため、事前に英語の勉強をしておくことをおすすめします。
また、熱帯気候であることから、体調管理にも注意が必要です。
シンガポールは多民族国家であり、さまざまな文化が混在しているため、異文化理解も移住の成功には欠かせません。
フィリピン
フィリピンは、手頃な生活費と温暖な気候が魅力の国です。
日本からのアクセスも良く、日系企業も増えているため、海外就職や起業の機会も広がっています。
しかし、治安の問題や台風など自然災害のリスクがあるため、移住先として選ぶ際にはこれらの点を十分に考慮する必要があります。
また、フィリピンでは英語が広く使われており、英語力を活かす機会が多いですが、現地語の基礎知識も持っているとより快適に生活できるでしょう。
住民税や不動産の取得条件など、具体的な数字を事前に把握しておくこともおすすめします。
フィリピンはロングステイにも適しており、リタイアメントビザなど、高齢者向けのビザも用意されています。
移住後の生活には、医療体制や年金など、日本との違いを理解しておきましょう。
オーストラリア
オーストラリアは、その広大な土地と多様な文化が魅力の国です。
日本人にとって気候が温暖であり、英語圏であることが移住の大きなメリットです。
特に都市部には日本企業の支社も多く、日本人移住者に対する求人も多く、就業のチャンスに恵まれています。
テレワークや海外勤務の可能性も高く、特にITや専門スキルを持つ人材には多くのチャンスがあります。
豊かな自然環境も魅力の一つで、自然を愛する人々には特におすすめの国です。
また、高水準の医療体制や教育システムが整っているため、家族連れにも人気があります。
ただし、移住にはビザ取得の難易度や高額な生活費がネックです。
オーストラリアへの渡航費用や住居の購入、税金の情報も事前に詳細に調査しておきましょう。
ニュージーランド
ニュージーランドは、美しい自然環境と安定した社会制度で知られています。
住民の暮らしの質が高く、教育や医療も充実しており、子育てにも適した環境です。
また、日本との時差が少ないため、日本とのコミュニケーションも比較的容易です。
しかし、移住にはビザの取得や高額な生活費が課題となるでしょう。
特に住居の賃料や購入価格は高騰しており、事前の入念な資金計画が不可欠です。
また、ニュージーランドには日本人コミュニティもあり、移住初期のサポートを受けやすいのもメリットです。
アウトドア活動も盛んで、自然を存分に楽しめるため、アクティブなライフスタイルを求める人にもおすすめです。
オランダ
オランダは、自転車文化や花の国として知られ、治安の良さと高い生活水準が特徴です。
オランダは多文化が共存しており、英語が広く通じるため、言語の壁が低い点が魅力です。
特にアムステルダムやロッテルダムなどの都市部には、国際企業が多く、ビジネスチャンスが豊富にあります。
テレワークやフリーランスとして働くためのインフラも整っており、働き方は多様です。
しかし、移住にはビザの取得条件や高い税率が課題となるでしょう。
住居の賃料や物価も比較的高いため、十分な経済的な準備が必要です。
また、オランダでは環境意識が高く、サステナブルな生活を送ることができるのも大きな魅力の一つでしょう。
デンマーク
デンマークは、世界一の幸福度を誇る国として知られ、高い生活水準と安定した社会制度が魅力です。
環境意識が高く、自然との調和を重んじる生活スタイルが特徴です。
また、教育や医療サービスが充実しており、安全で、家族連れにも適しています。
2023年のデータによると、デンマークは世界で2位の安全で平和な国として高い評価を受けています。
また、デンマークでは英語が広く通じますが、日常生活においてはデンマーク語の基礎知識があると便利です。
しかし、高い税率と物価は、移住を考える際のデメリットと言えるでしょう。
移住を検討する際には、住居の賃料や初期費用についてもしっかりと計画を立てるようにしましょう。
参照:GLOBAL PEACE INDEX|VISION OF HUMANITY
イタリア
イタリアは、豊かな歴史と文化、美食で知られる魅力的な国です。
特に芸術やファッション、料理に関心がある人には最適な国の一つと言えます。
また、イタリアでは年間を通して多様な文化イベントが開催され、現地の文化を深く体験できます。
しかし、高い失業率と経済の不安定さは、移住を考える際のデメリットと言えるでしょう。
また、イタリアでは地域によって生活環境や言語の使用が異なるため、移住先の選定には細心の注意が必要です。
ビザの取得や永住権の条件に関しても、事前にしっかりと調べておく必要があります。
イタリアの医療制度は充実していますが、地域によってサービスの質に差があるため、健康保険の加入は必須です。
アメリカ
アメリカは、多様な文化とチャンスにあふれる国です。
経済的な機会が豊富で、特に技術やビジネス分野でのキャリアを追求する人には多くの機会に恵まれています。
また、アメリカは地域によって気候や生活環境が大きく異なるため、移住する地域は慎重に選定しましょう。
アメリカでは自動車が生活の中心となる地域が多いため、運転免許の取得や車の購入も重要なポイントです。
また、ビザの取得は厳格で、就労ビザや永住権の取得には多くの時間と労力が必要です。
さらに、高額な医療費についてや、教育費や住居の賃料についても、地域によって大きく異なるため、十分なリサーチが必要となります。
カンボジア
カンボジアは、手頃な生活費と温暖な気候が魅力の国です。
近年では、経済成長が著しく、ビジネスの機会も増加しています。
特に不動産や観光業への投資が近年非常に活発です。
また、カンボジアでは英語が広く使われていますが、現地の言語であるクメール語の基本的な知識も有益です。
ビザの取得も比較的容易で、ロングステイにも適しています。
カンボジアは、日本人向けのコミュニティも存在し、初めての海外生活でも比較的安心して生活を始められる、海外移住の有力候補の一つです。
しかし、医療体制や治安の面ではまだ発展途上であり、これらの点は移住を考える上でのデメリットと言えます。
海外移住にかかる費用
海外移住を考える際、費用は重要な要素です。
移住先の国や都市によって、生活コストや物価水準は大きく異なりますが、初期費用には以下の項目を含めて試算しておきましょう。
- 渡航費
- ビザ申請費
- 初期の住居費
- 家具や日用品の購入費
- 健康保険料
移住前に法律や税制、医療制度についての理解も必要です。
移住者に対して健康保険の加入が義務付けている国もあるため、保険料も重要な準備費用に含めておきましょう。 - 語学学校・資格取得費
もし、海外移住の目的が就労である場合、就労ビザの取得には一定の条件があり、必要な資格やスキルが求められる場合もあります。
これらの条件を満たすためには、語学学校への通学や資格取得費用が発生するケースもあるでしょう。 - 各種手続きに関する費用
海外生活には、現地の銀行口座の開設やクレジットカードの取得が必須です。
これらの手続きには、場合によっては手数料や初期費用がかかります。
また、長期間の滞在には住民登録や海外転出届の提出が必要なため、手続きに関連する費用も考慮しておきましょう。 - 家賃・食費・通信費など
移住先での家賃や日々の生活費は余裕をもって用意しましょう。
家賃は移住先の地域や物件の種類によって大きく異なり、都心部では特に高くなる傾向があります。
食費や交通費、通信費などの日常生活での出費も、移住前にしっかりと計算しておきましょう。 - その他費用
これらの費用に加えて、緊急時のための資金や、帰国時の費用も考慮しておくべきです。
移住生活では予期せぬ出費が発生することもありますので、余裕を持った資金計画の作成をおすすめします。
海外移住の際に流れ
海外移住を成功させるためには、事前の準備と計画が不可欠です。
移住プロセスは複雑であり、慎重な手続きと計画がなくてはなりません。
以下は、海外移住の大まかな流れです。
- リサーチ
まず最初に、移住先の国を選定し、その国の法律、文化、生活環境について綿密にリサーチしましょう。 - 移住ビザの取得
次に、移住ビザの取得が必要です。
これには、申請書類の準備、必要な財政証明、場合によっては健康診断や警察証明の提出が求められます。
ビザ申請のプロセスは国によって異なるため、個別の要件に注意を払う必要があります。 - 住居の確保
移住前には、現地での住居を確保することも大切です。
住居探しは、インターネットや現地の不動産業者を利用して行います。
重要なのは、予算に合った安全なエリアを選ぶことです。 - 家具や生活必需品の用意
また、家具や生活必需品の手配も忘れてはなりません。 - 生活費や初期費用の計画
現地での生活費や初期費用についても、十分な計画が必要です。
生活費には家賃、食費、交通費、通信費などが含まれ、これらの費用は移住先の物価によって大きく異なります。
初期費用としては、飛行機代、引越し費用、家具や家電の購入費などが考えられます。 - 移住先の医療体制の確認
移住先での医療体制も確認が必要です。多くの国で健康保険の加入が義務付けられており、その手続きや費用についても事前に調べておく必要があります。 - ワクチン接種や健康診断
また、必要なワクチン接種や健康診断を受けておくことも大切です。 - 現地の銀行口座の開設や携帯電話の契約
移住後の生活に備えて、現地での銀行口座開設や携帯電話の契約なども計画に含めます。
これらの手続きには、個人情報の提出や身分証明書が必要になることが多いです。
カンボジアへの移住は弊社にお任せ
カンボジアへの移住をお考えの方々に、弊社は全面的なサポートを提供しております。
カンボジアは、手頃な生活費や温暖な気候、好調な経済成長により、近年海外移住先として注目を集めています。
まずは、移住希望者のニーズに合わせて、最適な住居や地域を紹介いたします。
カンボジアでは、首都プノンペンやリゾート地シアヌークビルなど、さまざまな選択肢があります。
ビザの取得や法律に関する相談、現地での銀行口座開設など、移住に必要な手続きのサポートもお問い合わせください。
特にビザの種類や条件は、個々の状況によって異なるため、専門的な知識が必要です。
カンボジアの経済は農業、観光、製造業など、多岐にわたる分野で成長しており、新たなビジネスチャンスが広がっています。
加えて、米国ドルで運用できる不動産投資のチャンスにも恵まれています。
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カンボジアでの新たな人生を始めるためにも、ぜひ弊社のサービスをご利用ください。
まとめ
本記事では、日本人にとって移住しやすい国10選とその選び方、移住にかかる費用、成功のためのポイントについて解説してきました。
移住先としてのカナダやシンガポール、フィリピンなどの特徴や生活環境、さらにビザの取得方法や生活費、医療体制など、移住を検討する上で重要な情報を豊富に提供しています。
また、カンボジアへの移住についても詳しく説明し、現地でのサポートを提供する弊社のサービスについても紹介しました。
カンボジア不動産に関する専門家をお探しの際は、弊社サービスをご検討くださり、遠慮なくお問い合わせいただければ幸いです。
荒木杏奈 / アンナアドバイザーズ株式会社
代表取締役 / 宅地建物取引士 / 宅地建物取引業 東京都知事免許(2)第99967号
所属団体:一般社団法人RE AGENT 理事長 / 一般社団法人東京ニュービジネス協議会(NBC) / 公益社団法人全日本不動産協会
1984年生まれ、東京都出身。大手広告代理店セプテーニ(株)入社、その後SBIグループを経て2012年よりカンボジアの首都プノンペンの金融機関に勤務。2013年に独立し日本とカンボジアに拠点を持ち、国内・海外の国際不動産サービスを展開。
著書:東南アジア投資のラストリゾート カンボジア (黄金律新書) 新書 幻冬舎
はじめての海外不動産投資