執筆者:荒木 杏奈 / アンナアドバイザーズ株式会社

ホルムズ海峡問題に象徴されるように、世界経済に強い緊張が走っている状況から、現在の世界は「予測できる経済」ではなく、「イベントで動く経済」に変わっています。
この海峡は世界の原油輸送の要所であり、ここが止まればエネルギー価格は一気に跳ね上がリます。
市場はすでにそのリスクを織り込み始めており、
- 原油価格の急騰
- 株価の乱高下
- 為替の不安定化
といった現象が同時に起きている。
さらに、トランプ氏の発言やイスラエル・イラン関連のニュースにより、市場は短期間で大きく上下する「神経質な状態」になっています。
つまりこれからの投資は、右肩上がりを信じて持ち続ける時代ではなく、構造を理解してポジションを取る時代です。
では結論から言います。
資産の優先順位
現時点での優先順位は以下です。
①不動産(インカム+インフレ耐性)
②ドル資産(流動性+基軸通貨)
③金(リスクヘッジ・逆張り)
④株(タイミング次第・ボラティリティ活用)


①不動産が最優先の理由
最も重要なのは「キャッシュフロー」です。
今の世界は
- 戦争
- インフレ
- 金利変動
など、価格が上下する要因だらけです。この中で唯一安定するのが毎月の収入(インカム)です。
不動産の強み
- インフレに強い(家賃は上がる)
- 実物資産(ゼロにならない)
- レバレッジが効く
- 通貨分散も可能(海外不動産)
つまり、「生き残るための資産」=不動産 です。
②ドル資産(最強の防御)
結局、世界はまだドル中心です。戦争が起きても、資金が逃げる先はドルです。
ドルを持つべき理由
- 世界の基軸通貨
- 有事に強い
- 流動性が圧倒的
- 日本円リスクの回避
特に日本人は「円しか持っていない」状態が最大のリスクと言えます。
③金(ゴールド)の正しい持ち方
本来、安全資産とされる金についても、今回は価格が下落しています。その背景には、中東諸国が資金繰りのために金を売却している可能性があり、「安全資産でも売られる」という現実が浮き彫りになっています。つまり、いまの市場では「安全かどうか」よりも「流動性(すぐ現金化できるか)」が優先されている状況です。
つまり
- 「安全だから買う」では弱い
- 「売られているから買う」が正解
金の戦略
- 長期保有(保険)
- 暴落時に買う(逆張り)
- ポートフォリオの一部(10〜20%)
“攻め”ではなく“守り+チャンス待ち”の資産です。そのため、金を買う場合も「安全だから」ではなく、「流動性の理由で売られているから安くなっている」という逆張りの視点が重要だと指摘されています。
④株
株は今、最も難しい領域です。理由はシンプルで ニュースで動きすぎるところがポイントです
- トランプ発言
- 中東情勢
- 金利
これだけで上下します。
株の戦い方
- 長期放置は危険
- 分散必須
- 短期 or タイミング重視
初心者がメインにするべきではないと考えています。
これからの投資は、本質を見極める力がすべてを左右します
これからは「何を買うか」ではなく「なぜその価格になっているか」を理解する時代です。
例えば
- 金が下がる → 弱い? → 違う
- 金が売られる → 流動性確保 → チャンス
この「構造理解」がすべてです。
実践ポートフォリオ例
かなり現実的なバランス
- 不動産:50%
- ドル資産:20%
- 金:15%
- 株:15%
※攻めるなら株増やす、守るなら金・不動産増やす
まとめ|本日の投資環境では、規律あるリスク管理と長期視点が求められます
これからの時代は
- 安定しない
- 読めない
- 急に変わる
だからこそ必要なのは 「価格」ではなく「構造」を見る力です。そして最も重要なのはキャッシュフローを持つことです。


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荒木杏奈 / アンナアドバイザーズ株式会社
代表取締役 / 宅地建物取引士 / 宅地建物取引業 東京都知事免許(2)第99967号
所属団体:一般社団法人RE AGENT 理事長 / 一般社団法人東京ニュービジネス協議会(NBC) / 公益社団法人全日本不動産協会
1984年生まれ、東京都出身。大手広告代理店セプテーニ(株)入社、その後SBIグループを経て2012年よりカンボジアの首都プノンペンの金融機関に勤務。2013年に独立し日本とカンボジアに拠点を持ち、国内・海外の国際不動産サービスを展開。
著書:東南アジア投資のラストリゾート カンボジア (黄金律新書) 新書 幻冬舎
はじめての海外不動産投資
