執筆者:荒木 杏奈 / アンナアドバイザーズ株式会社

「銀行に預けてもお金が増えない」——。
そんな実感を持つ人が、近年ますます増えています。
日本の預金金利は低水準が続き、普通預金では利息がほとんど期待できません。さらに円安や物価上昇が進む中で、「円だけで資産を持ち続けること」に不安を感じる方も多いのではないでしょうか。
そこで今、資産家や経営者を中心に注目されているのがカンボジアの銀行口座開設です。カンボジアは米ドルが広く流通している国であり、銀行口座を活用することで米ドル建て資産を保有しながら高金利で運用できる可能性があります。
実際にカンボジアでは、米ドル定期預金で年利2%〜4%台の金利が提示されており、日本では考えにくい環境が整っています。
本記事では、カンボジアで人気の高いACLEDA Bank・Phillip Bank・ABA Bankの3行に絞り、メリット・デメリットや口座開設の流れをわかりやすく解説します。
なぜ今「カンボジアの銀行口座」が資産家に選ばれているのか?
資産家が海外口座を検討する理由は、単に「金利が高いから」だけではありません。むしろ本質は、資産を守るための分散戦略にあります。
近年は世界的に経済環境が不安定化し、金融政策や地政学リスクの影響で、通貨価値や市場の流れが大きく変わる時代になりました。こうした状況の中で、資産を一つの国、一つの通貨、一つの金融機関に集中させることは、富裕層ほど避けるべきリスクと考えています。
その点、カンボジアは「新興国」というイメージとは裏腹に、実際の金融環境は非常に実用的です。特に大きいのは、国内で米ドルが広く流通していることにより、銀行口座を通じて米ドル建てで資産を管理・運用できる点です。これは、円資産に偏りがちな日本人にとって、資産防衛の観点から大きな価値を持ちます。
さらにカンボジアは、銀行によっては米ドル定期預金で年利2〜4%台の金利が期待でき、資産を大きく増やすというよりも、「資産を寝かせながら利息を得る」という堅実な運用が可能になります。
つまりカンボジアの銀行口座は、投資のように価格変動リスクを取らずに、外貨資産を持ちながら利息を得られる「現実的な選択肢」として、資産家から注目されているのです。
カンボジアで銀行口座を開設する最大の魅力は「米ドル資産×高金利」
カンボジアで銀行口座を開設する最大の魅力は、ひと言でいえば「米ドル資産を高金利で運用できる環境があること」です。
日本の銀行では、普通預金はもちろん、定期預金であっても金利はごくわずかで、「預けて増やす」という感覚はほとんど失われています。
その一方でカンボジアの銀行では、米ドル建ての定期預金で年利2%〜4%台が提示されることも珍しくありません。これは、預金というシンプルな金融商品でありながら、資産運用として十分に成立する水準です。
| 国 | 預金金利(定期預金) |
|---|---|
| 日本 | 0.2%前後 |
| カンボジア | 2.5%〜4.25%前後 |
特に注目すべき点は、カンボジアでは米ドルが広く流通しており、銀行口座も米ドル建てで保有・管理しやすいことです。つまり、円だけに依存せず、資産の一部を米ドルに移すことで、円安やインフレによる資産価値の目減りリスクを抑える効果が期待できます。
さらに、高金利で利息を得られる仕組みは、株式や投資信託のような価格変動リスクを取らずに資産を増やす選択肢として魅力的です。投資で大きな利益を狙うというよりも、「資産を守りながら堅実に増やす」という目的において、カンボジアの銀行口座は非常に相性が良いと言えるでしょう。
つまりカンボジアの銀行口座は、単なる海外口座ではなく、外貨による資産分散と利息収入を同時に実現できる“資産防衛型の運用手段”として、今あらためて注目されているのです。
なぜカンボジアは米ドル預金で高金利を実現できるのか?
「なぜカンボジアの銀行は、米ドル預金でこれほど高い金利を出せるのか?」
これは、多くの方が最初に抱く疑問でしょう。
結論から言えば、カンボジアの高金利は“特別な裏技”ではなく、国の経済構造と金融市場の特徴によって生まれています。
まず、カンボジアは新興国として経済成長が続いており、国内では企業活動や不動産開発、インフラ投資など、資金需要が非常に大きい状況にあります。銀行はこうした市場の成長を支えるために、積極的に預金を集め、貸出に回す必要があります。そのため、預金者に対して魅力的な金利を提示し、資金を集める競争が起こりやすいのです。
さらにカンボジアは、国内で米ドルが広く流通している「ドル経済」の国です。日常の支払い、給与、不動産取引に至るまで米ドルが使われる場面が多く、銀行側にとっても米ドル資金は非常に重要な調達源になります。つまり、米ドル預金は銀行にとって「集めたい資金」であり、だからこそ金利も高く設定されやすいのです。
また、日本のように中央銀行が長期にわたって低金利政策を維持している国とは異なり、カンボジアの金融市場は市場金利が比較的高く、銀行の貸出金利も高めです。銀行は貸出によって利息収入を得られるため、その一部を預金金利として還元できる構造があります。
このように、カンボジアの高金利は一時的なものではなく、経済成長と金融環境が背景にある“仕組みとして成立している金利”と言えます。
もちろん、金利が高いからこそ注意すべき点もありますが、それを理解した上で活用すれば、カンボジアの銀行口座は「資産を増やす」だけでなく、「資産を守りながら運用する」という視点でも非常に魅力的な選択肢になるでしょう。


ACLEDA Bank・Phillip Bank・ABA Bankを比較する理由
カンボジアの銀行口座が魅力的だと分かっても、次に多くの人が悩むのは、
「結局どの銀行を選べばいいのか?」
という点ではないでしょうか。
カンボジアには複数の銀行がありますが、銀行ごとに金利やサービスの特徴、利便性、信頼性は大きく異なります。つまり、海外口座の成功は「国選び」だけでなく、銀行選びでほぼ決まると言っても過言ではありません。
そこで、外国人利用者からの人気が高く、かつ実績のある銀行として特に注目されている
- ACLEDA Bank
- Phillip Bank
- ABA Bank
の3行に絞って比較します。
ACLEDA Bankはカンボジア最大級の銀行として知られ、安定性や信頼性を重視する層から支持されています。
一方、ABA Bankはカンボジア国内での利便性が高く、スマホアプリの完成度も優れているため「使いやすさ」を重視する人に向いています。
そしてPhillip Bankは、普通預金・定期預金ともに高金利を提示している点が魅力で、「利回り重視」の資産運用目的で選ばれることが多い銀行です。
このように、同じカンボジア国内の銀行でも、選ぶ銀行によって得られるメリットは大きく変わります。逆に言えば、特徴を理解せずに口座を開設すると、「思ったほど金利が良くなかった」「送金が不便だった」といったミスマッチが起こりやすいのです。
これら3銀行について、最新の金利水準を踏まえながら、わかりやすく比較表にまとめて整理していきます。銀行選びの判断材料として、ぜひ参考にしてください。
ACLEDA Bank・Phillip Bank・ABA Bankの金利比較(米ドル定期預金)
カンボジアで銀行口座を開設するうえで、最も注目されるポイントの一つが米ドル建て預金の金利です。
なぜなら、日本ではほぼ得られない利息収入が、カンボジアでは現実的に期待できるからです。
ただし注意したいのは、カンボジアの銀行はすべてが同じ金利水準ではなく、銀行ごとに「定期預金の強さ」や「普通預金の利息」、さらには預金期間による条件が異なることです。
そのため、口座を開設する前に、主要銀行の金利を比較しておくことは非常に重要です。
以下は、現在確認できる最新情報をもとにした、3銀行の金利比較です。
| 銀行名 | 普通預金金利 (USD) | 1年定期預金 (USD) | 2年〜3年定期預金 (USD) | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| ACLEDA Bank | 商品による | 約2.55〜3.55% | 約2.65〜3.60% | 国内最大級の信頼性 |
| Phillip Bank | 約1.00〜2.50% | 約4.00〜4.25% | 約4.00〜4.25% | 高金利で資産運用向き |
| ABA Bank | 基本的に低め | 約2.00〜2.25% | 約2.00〜2.25% | 利便性と送金・アプリが強い |
金利だけを見ると「Phillip Bank」が最も有利
表を見てわかる通り、3行の中で最も高金利を提示しているのはPhillip Bankです。
定期預金で年利4%台を狙えるだけでなく、普通預金でも残高に応じて利息が付く仕組みがあるため、「預けておくだけで利息が発生する」環境を作りやすい点が魅力です。
特に、資産運用目的で海外口座を開設する場合、定期預金の金利差はそのまま収益差になります。
たとえば同じ金額を預けたとしても、年利2.5%と4.25%では、数年後に受け取れる利息が大きく変わってきます。
安定性・安心感を求めるなら「ACLEDA Bank」
一方で、ACLEDA Bankはカンボジア最大級の銀行として知られ、金利も3%台後半と十分に魅力的です。
「高金利を狙いたいが、銀行の規模や信頼性も重視したい」という人にとって、非常にバランスの取れた選択肢と言えるでしょう。
海外口座では、金利だけでなく「長期で預けても安心できるか」という視点も重要です。
その点でACLEDA Bankは、海外口座を初めて持つ人にとって資産防衛型の運用に向いた銀行として選ばれています。
利便性・使いやすさなら「ABA Bank」
ABA Bankは、金利面では他の2行より控えめですが、それでも年利2.5%前後の定期預金は十分に高水準です。
そして何より、ABA Bankの強みは「利便性」です。
スマホアプリの使いやすさや送金・決済の強さは、海外口座を運用する上で大きな安心材料になります。
「まずは使いやすい銀行から始めたい人」にとって、ABA Bankは非常に選びやすい存在です。
結論:金利だけで決めず「目的別」で選ぶことが重要
カンボジアの銀行口座は、どの銀行を選ぶかによって運用スタイルが変わります。
- 金利重視で増やしたいならPhillip Bank
- 信頼性とバランスならACLEDA Bank
- 使いやすさと利便性ならABA Bank
このように目的に合わせて選ぶことで、カンボジア銀行口座のメリットを最大限活かすことができます。
次の章では、それぞれの銀行について、もう少し詳しく特徴や向いている人を整理しながら解説していきます。
カンボジア銀行口座を持つメリット6つ
カンボジアで銀行口座を開設する最大の魅力は「高金利」ですが、実はメリットはそれだけではありません。
むしろ資産家や経営者がカンボジア口座に注目する理由は、金利以上に資産防衛と資産分散の実用性にあります。
ここでは、カンボジア銀行口座を持つことで得られる代表的なメリットを、具体的に整理していきます。
①米ドル資産を保有できる(円リスクからの分散)
まず最も大きなメリットは、カンボジアの銀行口座を通じて米ドル建てで資産を保有できることです。
日本で生活していると、資産のほとんどが円に偏りがちになります。しかし、円だけに資産を集中させていると、円安が進んだ際に資産価値が目減りするリスクを避けられません。さらに、物価上昇が続けば、現金の購買力も下がっていきます。
その点、米ドル資産を持つことは、資産の価値を守るうえで非常に有効です。
つまりカンボジアの銀行口座は、単なる海外口座ではなく、「通貨分散」という資産防衛の第一歩として機能します。
②定期預金でも利息収入が現実的に期待できる
次に注目すべきなのが、カンボジアでは銀行預金であっても、利息収入が“現実的な金額”になり得る点です。
日本の銀行では、定期預金に預けても利息がほとんどつかず、資産運用というより「保管」に近い感覚になりがちです。しかしカンボジアでは、米ドル定期預金で年利2%〜4%台が期待できる銀行もあり、預金だけでも運用効果が見込めます。
もちろん投資信託や株式のように大きな利益を狙うものではありません。
しかし、価格変動リスクを取らずに利息を得られるという点で、定期預金は堅実な運用手段です。
特に、老後資金や教育資金など「減らしたくない資産」を運用する方法として、カンボジアの銀行口座は相性が良いと言えるでしょう。
③資産を「守りながら増やす」運用ができる
さらに重要なのは、カンボジアの銀行口座が、投資よりもリスクを抑えながら資産形成を目指せる点です。
株式投資や暗号資産はリターンが大きい反面、価格変動も激しく、精神的な負担が大きくなりがちです。
一方で定期預金は、満期まで預ければ基本的に元本が維持され、利息もあらかじめ想定できます。
そのため、カンボジア銀行口座は、
- 投資に疲れた人
- 安全性を重視したい資産家
- 大きく増やすより「堅実に守る」運用をしたい人
にとって、有効な資産管理手段となります。
④海外資産を持つことで資産管理の選択肢が広がる
海外銀行口座を持つことは、金利や通貨分散だけでなく、資産管理の自由度を高めることにもつながります。
たとえば、将来的に海外移住や海外留学、海外での不動産購入を検討している場合、外貨資金を海外口座に置いておくことは大きなメリットになります。国内銀行から都度送金するよりも、スムーズに資金移動できるケースが多いためです。
また、資産家にとっては「万が一の備え」として、海外に一定の資金を置いておくこと自体がリスクヘッジになります。
つまりカンボジア銀行口座は、今すぐ使うためだけでなく、将来の選択肢を増やす“資産インフラ”として価値を持つのです。
⑤少額から始められるため、資産運用の入口として優秀
海外銀行口座というと、「まとまった資金が必要」「富裕層向け」というイメージを持つ方も多いかもしれません。
しかしカンボジアでは、比較的少額から口座開設・運用ができる銀行も多く、初めて海外口座を持つ人にとっても現実的です。
まずは少額で口座を開設し、
- 実際に送金してみる
- 定期預金を試してみる
- アプリ操作や管理に慣れる
といった形で段階的に進めることができます。
この「小さく始められる」という点も、カンボジアが海外口座初心者に選ばれている理由の一つです。
⑥日本国内の資産だけでは得られない“安心感”がある
最後に見落とされがちですが、カンボジア銀行口座を持つことで得られるメリットの一つが、精神的な安心感です。
資産を一つの国、一つの通貨、一つの銀行に集中させている状態は、何か起きた時に逃げ道がありません。
しかし、海外に資産の一部を分散しておくだけで、「選択肢がある」という状態を作れます。
これは数字では測れない価値ですが、資産家が海外口座を持つ大きな理由の一つでもあります。
まとめ|カンボジア銀行口座は「資産分散×利息収入」を同時に叶える
カンボジア銀行口座のメリットを整理すると、ポイントは次の通りです。
- 米ドル資産を持てる(通貨分散)
- 定期預金でも高金利が期待できる
- 投資より安定した運用が可能
- 海外資産を持つことで将来の選択肢が増える
- 少額から始められる
- 資産防衛として安心感が得られる
つまりカンボジアの銀行口座は、「資産を増やすため」だけでなく、資産を守るための戦略としても非常に有効です。
次章では、こうしたメリットの裏側にある注意点として、デメリットやリスクについても整理していきます。


カンボジア銀行口座のデメリット・注意点6つ
カンボジアの銀行口座は、米ドル建てで高金利という魅力があり、資産分散先として非常に注目されています。
しかしその一方で、海外銀行口座である以上、日本の銀行と同じ感覚で考えると「想定外の落とし穴」に直面する可能性があります。
そこでここでは、カンボジア銀行口座を検討するうえで必ず押さえておきたいデメリット・注意点を整理します。
結論から言えば、リスクを理解したうえで運用すれば大きな問題にはなりにくいものの、知らずに始めることが最も危険です。
①日本のような強力な預金保護制度があるとは限らない
まず最初に理解しておきたいのが、カンボジアは日本のように「預金が法律で強く守られている国」ではないという点です。
日本には預金保険制度があり、金融機関が万が一破綻した場合でも、一定額まで預金者が保護される仕組みがあります。
しかしカンボジアでは制度が整備されているものの、日本ほど成熟しているとは言い切れず、預金者側が「絶対に守られる」と考えるのは危険です。
つまり、海外口座を持つ場合は、
- 銀行を慎重に選ぶ
- 1行に集中しない
- 資産全体の一部だけを移す
といった「分散」が重要になります。
高金利であっても、資産のすべてを移すような運用は避けるべきでしょう。
②為替リスク(円⇔米ドルの変動)は避けられない
次に大きな注意点が、為替リスクです。
カンボジアの銀行口座は米ドル建てで運用できる点が魅力ですが、それは裏を返せば、円からドルに替える時点で、為替の影響を受けるということでもあります。
たとえば円安のタイミングでドルに替えて預け入れた場合、将来的に円高に戻れば、円換算では資産価値が目減りする可能性があります。
もちろん、円安が進めば資産価値が上がる可能性もあります。
しかし重要なのは、為替変動によって利益も損失も起こり得るという点です。
そのため、カンボジア口座を活用する場合は、短期で利益を狙うのではなく、長期での資産分散として捉える視点が欠かせません。
③国際送金手数料・中継銀行手数料が発生する
海外銀行口座を運用する際、多くの人が想定していないのが送金コストです。
カンボジアへ資金を移す場合も、逆に日本へ戻す場合も、一般的にはSWIFT送金を利用するため、
- 送金手数料
- 受取手数料
- 中継銀行手数料
- 為替手数料
などが発生します。
特に中継銀行手数料は、事前に正確な金額が読みにくいこともあり、「思ったより手数料が差し引かれた」と感じるケースがあります。
このため、カンボジア銀行口座は、少額を頻繁に出し入れするよりも、ある程度まとまった資金を中長期で置いて運用する形のほうが向いています。
④英語対応が基本で、日本語サポートは限定的
カンボジアの銀行は基本的に、窓口対応も書類もアプリも英語が中心です。
そのため、英語が苦手な方にとっては、
- 契約内容を正しく理解できない
- 金利条件を誤認する
- 手続きが止まる
といったトラブルにつながる可能性があります。
特に海外銀行口座は、「分からないままサインする」ことが最も危険です。
この点は、カンボジアに限らず海外口座全般に共通するリスクと言えるでしょう。
⑤高金利=ノーリスクではない(銀行選びが最重要)
高金利という言葉には魅力がありますが、金融の世界では基本的に、高金利には理由があるという前提があります。
カンボジアの場合、高金利は経済成長や資金需要が背景にあるため、必ずしも危険な意味ではありません。
しかしそれでも、銀行ごとに財務基盤や信用力は異なります。
したがって、重要なのは金利だけで判断せず、
- 規模の大きい銀行を選ぶ
- 実績のある銀行を選ぶ
- 複数の銀行に分散する
といった戦略を取ることです。
今回紹介しているACLEDA Bank、Phillip Bank、ABA Bankは、いずれも実績があり外国人利用者も多い銀行ですが、それでも「資産の全額を預ける」という考え方は避けるべきでしょう。
⑥税務申告・資産管理は自己責任になる
最後に、海外銀行口座を持つ際に忘れてはいけないのが税務面です。
海外口座で利息が発生した場合、その扱いは居住国の税制によって変わり、日本居住者であれば原則として課税対象になる可能性があります。
また、一定額以上の海外資産を保有している場合、資産報告の義務が発生するケースもあります。
この点を軽視すると、後々の税務リスクにつながる可能性があるため、運用を始める際は税理士など専門家への相談も視野に入れておくと安心です。
まとめ|デメリットは「知らないこと」が最大のリスク
カンボジア銀行口座には魅力がある一方で、海外口座ならではの注意点も確実に存在します。
特に重要なのは、次のポイントです。
- 預金保護制度は日本ほど強固ではない
- 為替変動の影響を受ける
- 国際送金コストがかかる
- 手続きや英語対応にハードルがある
- 銀行選びと分散が極めて重要
- 税務管理は自己責任
しかし、これらは「カンボジアが危険」という意味ではなく、海外資産運用では当然の注意点です。
むしろ、リスクを理解し、正しく分散しながら活用すれば、カンボジア銀行口座は資産防衛において強力な選択肢になり得ます。
カンボジア銀行口座開設の流れ|必要書類と手続きのポイント
カンボジアの銀行口座は外国人でも開設可能ですが、日本の銀行のように簡単に手続きできるわけではありません。
実際には銀行ごとに必要書類や審査基準が異なり、英語での対応が求められるため、初めての方が自力で開設するのはハードルが高いのが現実です。
そのため、スムーズかつ確実に口座開設を進めたい場合は、信頼できる仲介業者(口座開設サポート)を利用する方法が安心です。
口座開設に必要な書類と流れ
カンボジアの銀行口座開設では、主に以下の書類が必要になります。
| 必要書類 | 内容 |
|---|---|
| パスポート | 有効期限が6ヶ月以上残っているもの |
| ビザ・入国記録 | 滞在状況の確認用 |
| 住所情報 | 現地滞在先や居住情報 |
| 電話番号 | SMS認証が必要な場合あり |
| 初回入金額 | 銀行によって異なる |
口座開設の一般的な流れは以下の通りです。
- 銀行を選ぶ(ACLEDA・Phillip・ABAなど)
- 必要書類を準備する
- 銀行へ申請(本人確認手続き)
- 初回入金・口座開設完了
- アプリ・ネットバンキング設定
- 定期預金の設定
自力での口座開設が難しい理由
カンボジアの銀行では、本人確認(KYC)が厳格に行われます。
また、窓口対応や書類は英語が基本となるため、手続きの途中で止まってしまうケースも少なくありません。
さらに、銀行側の判断で追加書類が求められることもあり、慣れていない方にとっては負担が大きくなります。
信頼できる仲介業者を利用するメリット
こうした背景から、口座開設は「自分でやる」よりも、実績のある仲介業者を通して進める方が安心です。
仲介業者を利用することで、
- 必要書類の案内
- 銀行との手続きサポート
- 不備が出た場合の対応
- 口座開設後の運用サポート
などを受けられるため、スムーズに口座開設が進みやすくなります。
特に資産運用目的で口座を作る場合は、開設後の送金や定期預金設定まで見据える必要があるため、サポートを活用する価値は大きいと言えるでしょう。
カンボジア銀行口座は、米ドル資産を高金利で運用できる魅力がありますが、口座開設には一定の手間がかかります。
失敗や手続きの遅れを防ぐためにも、初めての方は信頼できる仲介業者を利用して開設する方法がおすすめです。
まとめ|カンボジア銀行口座は「資産防衛と利息収入」を狙う人に最適
カンボジアの銀行口座は、単なる海外口座ではなく、米ドル資産を保有しながら高金利で運用できる資産防衛の手段として注目されています。日本の低金利環境では預金で資産を増やすことが難しい一方、カンボジアでは銀行によって年利2%〜4%台の定期預金が選択でき、預けるだけでも利息収入が期待できる点が大きな魅力です。
また、米ドル建てで資産を持つことで、円安やインフレといった日本国内のリスクに備えることができ、資産を一つの国・通貨に集中させない分散効果も得られます。特に資産家や経営者層がカンボジアに注目している理由は、「増やす」だけでなく守りながら運用するという現実的なメリットがあるからです。
もちろん、海外口座ならではの注意点や手続きの難しさもあります。しかし、リスクを理解し、信頼できる銀行を選び、無理のない範囲で資産を分散すれば、カンボジア銀行口座は非常に有効な選択肢になります。
資産を守りつつ、利息という形で着実に増やしていきたい方にとって、カンボジアの銀行口座は今後ますます価値のある“資産運用の選択肢”となるでしょう。
カンボジアの銀行口座は、米ドル資産を高金利で運用できる魅力がある一方で、銀行選びや必要書類、手続きの流れを間違えるとスムーズに開設できないケースもあります。特に初めて海外口座を持つ方にとっては、英語での対応や現地手続きの不安も大きいでしょう。
そのため、確実かつ安心して口座開設を進めたい方は、信頼できる専門サポートを活用することが重要です。
アンナアドバイザーズでは、ACLEDA Bank・Phillip Bank・ABA Bankなど主要銀行に対応した口座開設サポートを行っており、必要書類の準備から手続き、また、開設後のサポートまで丁寧にサポートしています。
「自分に合う銀行が分からない」
「資産運用としてどう活用すべきか相談したい」
「まずは話だけ聞いてみたい」
という方も、まずはお気軽にご相談ください。
カンボジアでの資産運用を、安心してスタートできるようお手伝いします。
参考
■ACLEDA Bank(アクレダ銀行)公式サイト
■Phillip Bank(フィリップ銀行)公式サイト
■ABA Bank(Advanced Bank of Asia)公式サイト
■世界銀行(World Bank)



荒木杏奈 / アンナアドバイザーズ株式会社
代表取締役 / 宅地建物取引士 / 宅地建物取引業 東京都知事免許(2)第99967号
所属団体:一般社団法人RE AGENT 理事長 / 一般社団法人東京ニュービジネス協議会(NBC) / 公益社団法人全日本不動産協会
1984年生まれ、東京都出身。大手広告代理店セプテーニ(株)入社、その後SBIグループを経て2012年よりカンボジアの首都プノンペンの金融機関に勤務。2013年に独立し日本とカンボジアに拠点を持ち、国内・海外の国際不動産サービスを展開。
著書:東南アジア投資のラストリゾート カンボジア (黄金律新書) 新書 幻冬舎
はじめての海外不動産投資
