カンボジア銀行の口座開設はツアーがおすすめ!参加時の注意点や人気銀行をチェック

執筆者:荒木 杏奈 / アンナアドバイザーズ株式会社

カンボジアの銀行は定期預金の金利が非常に高く、当国での銀行口座開設は資産形成において有力な選択肢のひとつです。
近年は各社がカンボジア銀行の口座開設ツアーを活発に開催しています。

今回は、カンボジア銀行の口座開設ツアーに参加するメリットや注意点についてご説明します。
人気の銀行もご紹介するので、ぜひ最後までお付き合いください。

カンボジア銀行の口座開設にはメリットが多数

カンボジアは外資の誘致に積極的で、外国人が国内に銀行口座を開設する際にも、以下のようにさまざまなメリットがあります。

  • 非居住者でも口座を開設できる
  • 銀行によってはオンラインで手続きを完結できる
  • 米ドルで資産を保有できる
  • 多くの銀行で定期預金の金利が高く設定されている
  • 自由に海外に送金できる

非居住者でも資産を米ドルで保有でき、高金利かつ流動性の高い資産運用が可能です

カンボジア銀行口座開設ツアーの一例をご紹介

カンボジア銀行口座開設ツアーの一例として、弊社が2024年8月に開催したツアーの概要をご紹介します。
弊社は不動産仲介も行っており、当ツアーは現地の物件視察も同時に行いました

ツアー代金:510ドル
スケジュール

日付行程
8月12日フィリップ銀行で口座開設
昼食(麻布に進出した日系イタリアン)
不動産視察
夕食(カンボジア料理を囲んだ食事会)
8月13日不動産視察
プチ観光(マッサージ・ローカル市場・イオンなど)
夕食(有名本格フレンチレストラン)
※現地集合・現地解散
※移動はすべて専用車両

代金について

ツアーに含まれるものツアー中の車両費
2日間の日本人ガイド
2日間の食事代(二次会などは除く)
弊社案内費用
ツアーに含まれないもの渡航費(空港までの交通費含む)
宿泊費
銀行口座開設費用
マッサージ代
お土産代
ツアー期間外の諸費用 など

フライトやホテルの手配は参加者各位にて行っていただきましたが、弊社での予約代行も可能です
そのほか、ご希望の方にはツアー前後でアンコールワットへのご案内も承りました。

なお、弊社開催のツアーなどに関する情報は主に当サイトの「ブログ」ページにてお知らせしております。

カンボジア銀行口座開設ツアーの日程・料金相場

先ほど、弊社のツアーを例に具体的な行程をご紹介しましたが、ここではカンボジア銀行口座開設ツアーの日程・費用の目安についてご説明します。

日程 | 2~5日間のツアーが多い

カンボジア銀行口座開設ツアーは最短で2日、長い場合は5日という設定が多いです。

行程が2日のツアーでは、銀行口座開設と不動産物件の視察+食事やショッピングなどが付帯という流れが一般的です。
行程が5日程度になると、上記のプログラムに加えて、観光などが加わるツアーが多くなるでしょう。また、成田など国内空港からの往復が日程に組み込まれている場合もあります。

短期ツアーはより速く資産形成の準備を進めたい方、長期ツアーは観光などもじっくり楽しみたい方向けといえるかもしれません。

料金 | 300ドル~のツアーが多い

カンボジアの口座開設ツアーは、開催者によって口座開設のみを行う場合と、不動産物件の視察などがセットになっている場合があります。
近年は銀行口座開設をセットで取り扱っている不動産仲介業者が増えており、不動産の視察が日程に組み込まれているツアーも多いです

ツアー参加費は、銀行口座開設のみであれば300ドル〜、不動産視察が加わると500〜700ドルが相場です。
なお、申し込み後にツアーをキャンセルする場合、ツアー直前だとキャンセル料が発生することがあるので要注意です。

カンボジア銀行口座開設ツアーに参加するメリット5選

カンボジア銀行の口座開設ツアーには、現地に訪れるからこそ得られるメリットが多くあります
ここでは、現地ツアーに参加することで得られるメリットについて詳しく解説します。

確実に口座を開設できる

カンボジアでは、オンラインでの口座開設に対応している銀行が多数です。
ただし、パスポートなどの公的書類の提出が必須なのに加え、公証役場での書類が必要なケースもあります
公証役場が平日日中のみの開室であるなど、多忙な方には書類を揃える時間が取りづらいかもしれません。
また、多忙な日々を送るうちに、ついつい手続きが先延ばしになる可能性もあります。

現地ツアーでは、行程に銀行口座開設があらかじめ組み込まれているため、ツアーに参加すれば自動的に口座を開設できます

現地をスムーズに移動できる

多くのカンボジア銀行口座開設ツアーでは、専用車両をチャーターして各地をご案内します。

慣れた方であれば、現地の交通機関を駆使して目的地まで赴くのは難しくないでしょう。
一方で、カンボジアの土地勘が少ない方は、交通機関の利用方法を含めて苦労するかもしれません

現地で迷うことなく目的地まで確実に辿り着けるのは、ツアー参加の大きなメリットといえるでしょう。

業者によっては不動産物件も同時に視察できる

カンボジア銀行口座開設ツアーを開催している業者が、不動産仲介も同時に行っているケースもあります。
不動産仲介を行っている業者のツアーでは、現地のおすすめ物件も同時に視察可能です。

カンボジアは好調なGDP成長に伴い、特にプノンペン周辺部の物件の利回りが高く、不動産市場も加熱しています
不動産投資に興味ある方にとっては、現地視察は大いに参考になるでしょう。

オプションがあると観光・ショッピングなども楽しめる

各社とも、ツアー参加者に楽しんでいただけるように、ツアーの行程には工夫を凝らしています。
オプションに注力しており、以下のような行程をツアーに組み入れている業者も多いです。

  • 観光:アンコールワットをはじめとした国内の名所にご案内
  • ショッピング:名物の市場やイオンなどへのご案内

なお弊社ツアーは、料金内で一流レストランへのご招待やマッサージ体験など、より現地を楽しんでいただける行程となっております

ツアー参加者同士で交流できる

カンボジア銀行口座開設ツアーに参加される方は、資産形成により積極的という特徴があります。
既に資産を確保されており、社会的なステータスが高い方も多いです。

同じ目的を持った方々が行動を共にすることで交流が深まりやすく、ツアーを通じて人脈が広がる可能性もあります
弊社のツアーでは、参加者各位がより気軽に交流できるように、アルコールを交えた懇親会なども企画しております。

カンボジア銀行口座開設ツアーの注意点3つ

カンボジア銀行口座開設ツアーには、いくつかの注意点もあります。
直前になって慌てることがないよう、ツアーの注意事項もしっかりと把握しておきましょう

基本的には現地集合・現地解散になる

旅行会社のツアーでは渡航費や宿泊費が料金に含まれており、国内空港が集合・解散場所になっている場合が多いです。
一方、多くのカンボジア銀行口座開設ツアーは、現地集合・現地解散となっています。
原則的に、現地までの移動や宿泊先の確保などは、ご自身で行っていただくツアーが多く見受けられます

ツアー開催者によっては、航空券の手配やホテルの予約などを代行している場合もあるので、不安な方は問い合わせてみるのもいいでしょう。
弊社でも、ツアーによっては航空機・ホテルのパッケージを別途ご用意しております。

渡航費・宿泊代など一部の費用は原則として参加者が負担する

航空券・ホテルの確保などをご自身で行っていただくほか、多くのツアーでは主に以下の費用はツアー料金の対象外となっています。

  • 渡航費(国内空港までの交通費含む)
  • VISA取得費
  • 宿泊費
  • 銀行口座開設時の預金額
  • ツアーで提供する食事以外の飲食費
  • お土産代

原則として、ツアー参加費以外にも諸費用が発生する点に注意が必要です

費用のうち、特に金額の大きい渡航費・宿泊費についてはもう少し詳しくみていきましょう。
また、気になる銀行口座開設費用についてもご紹介します。

渡航費の目安 | 格安航空券を利用すれば最安値で片道5~6万円前後

大手航空会社の正規料金では、成田⇔プノンペンはエコノミークラスで片道15〜20万円ほどが相場です。
時期にもよりますが、格安航空券を利用すれば、現地までの渡航費は約5〜6万円と比較的安く抑えられます。
ただし、2024年8月現在プノンペンには日本からの直行便がなく、安いプランだと乗り継ぎの待機時間が長くなりがちです
成田⇔プノンペンのフライトは乗り継ぎを含めて平均8〜10時間程度ですが、安い便だと最大で10時間ほど乗り継ぎ待ちが発生する傾向にあります。

ご自身の状況に応じて、料金と所要時間のどちらを優先するかを検討しておきましょう。
そのほか、日本側の大型連休や長期休暇の時期は渡航費の相場が高くなるので要注意です。

宿泊費の目安 | 一般的なビジネスホテルで一泊約3,000~5,000円

カンボジアの物価は日本と比べてかなり安く、プノンペン周辺のホテルには、一泊につきおおむね以下の料金で宿泊可能です。

  • 格安ホテル:1,000円~2,000円程度
  • ビジネスホテル:3,000円~5,000円程度
  • 高級ホテル:2万円~

特にこだわりがなければ、ビジネスホテルに宿泊することで、予算を抑えつつ快適に過ごせるでしょう

なお、カンボジア銀行口座開設ツアーはプノンペン周辺で開催されるケースが多いため、プノンペン市内に宿泊するのが無難です。
遠方に宿泊するとツアー開催者の送迎が難しくなり、別途移動が必要になる可能性があるので注意しましょう。

銀行口座開設費用 | 多くの銀行では100ドルあればOK

カンボジアの銀行の多くは、口座開設時に最低預金額を設定しています。
最低預金額はそれほど高額ではなく、100ドル(1ドル150円で1万5,000円)ほどが相場です。
ただし、為替レートの変動によって円の金額が増減する点に注意しましょう。
また口座自体は少額で開設できますが、金利の高さを充分に活かすには、少なくとも千〜万ドル単位の預金をするのが望ましいでしょう。

円安の場合は費用が割高になる

カンボジアでは、国内の大半の地域でドルが流通しています。
現地での決済は基本的にドルを用いますが、円安の状態では諸費用が高くなりがちです。
特にツアー料金に含まれない買い物をすると、予想よりも出費がかさみやすいでしょう。
カンボジアで買い物をする場合の費用の目安は以下の通りです。(1ドル=150円として計算)

  • ローカルレストランでの食事:2~2.5ドル(300~375円)
  • ローカルレストランでのビール:1ドル(150円)
  • ミネラルウォーター:0.5ドル(75円)
  • 缶ビール:0.5ドル(75円)

ツアー参加中は、為替レートにも注意しましょう。

カンボジア口座開設ツアーで対象になりやすい銀行3選

カンボジアの銀行は定期預金の金利が高いのが魅力ですが、ここでは口座開設ツアーの対象にもなりやすい人気銀行を3つご紹介します。
なお、ご紹介する金利は経済状況などにより変動する可能性がありますので、各銀行のホームページなどもご参照ください。

フィリップ銀行 | 定期預金の金利が約5%以上と高水準

フィリップ銀行は本社をシンガポールに置き、従業員5,000人以上・顧客100万人以上を抱え、15の国に展開している多国籍企業です。
保有資産が350億ドルに達し、株主資金が15億ドル超えという巨大な資本力を背景に、定期預金でもかなりの高金利を設定しています。

フリップ銀行の定期預金の金利受取時期は、月利または満期から選択でき、それぞれの金利は以下の通りです。

毎月

期間(月)米ドル預金の金利(%)
33.00
63.75
94.25
124.75
245.00
365.25
※2024年9月2日より適用
出典:Phillip Bank Term Deposit Account

満期

期間(月)米ドル預金の金利(%)
33.00
64.00
94.50
125.00
245.25
365.50
※2024年9月2日より適用
出典:Phillip Bank Term Deposit Account

満額であれば12ヶ月という短期間で5.0%の金利を受け取れるため、スピーディーかつハイリターンの資産形成を実現しやすいです。

アクレダ銀行 | 預金額に応じた豊富なプランを選択可能

アクレダ銀行はカンボジア国内で最大級の大型銀行で、国内に263支店・ATM1,418台を保有する巨大ネットワークが特徴です。(2024年8月現在)
三井住友銀行も株を保有しており、日本とも縁の深い銀行です。
アクレダ銀行の定期預金は利息の受取時期を3種類選択でき、以下のようにプランに応じて金利が細かく設定されています

毎月

期間(月)米ドル預金の金利(%)
31.60
62.60
123.50
243.65
※2024年8月29日より適用
出典:ACLEDA Bank Term Deposit

満期

期間(月)米ドル預金の金利(%)
31.80
62.80
123.80
243.90
※2024年8月29日より適用
出典:ACLEDA Bank Term Deposit

3ヶ月ごと

期間(月)米ドル預金の金利(%)
363.95
483.95
603.99
※2024年8月29日より適用
出典:ACLEDA Bank Term Deposit

長期間の預金では約4%の金利が設定されており、かなりのリターンが期待できます

ABA銀行 | 国内最優秀銀行の表彰歴もある有名銀行

ABA銀行は大規模な国際銀行カナダ・ナショナルの子会社で、85の支店・1,300台を超えるATMを有するカンボジア屈指の大銀行です。
カンボジアの「バンク・オブ・ザ・イヤー」に複数年にわたって選出されたほか、ユーロマネー誌でも最優秀銀行に選出されています

ABA銀行の金利は以下の通り、月ごとまたは満期のいずれかで受け取れます。

毎月

期間(月)米ドル預金の金利(%)
31.75
62.75
123.75
243.75
※2024年8月29日より適用
出典:ABA Bank Fixed​ Deposit​​

満期

期間(月)米ドル預金の金利(%)
32.00
63.00
124.00
244.00
※2024年8月29日より適用
出典:ABA Bank Fixed​ Deposit​​

金利の水準も抜群で、権威性も随一なので、安定した取引を実現しやすいでしょう。

アンナアドバイザーズではツアー・セミナーを積極的に開催

弊社では海外不動産投資・海外銀行口座開設のサポートをご提供しており、関連するツアー・セミナーも積極的に開催しております。
弊社のツアー・セミナーについては、ぜひ以下の詳細をご覧ください。

不動産物件も仲介

弊社では銀行口座開設に加え、不動産投資のサポートも行っております。
賃貸・売買ともに多数の仲介実績があり、投資家目線での物件選びには自負がございます。

現地にもオフィスを有しており、日々の物件管理を含めたきめ細かなサポートをご提供可能です

代表が同行するツアーも多数

現地ツアーには、都合のつく限り弊社代表・荒木も同行いたします。
荒木はカンボジア現地の金融機関での勤務や、自身も不動産投資で資産形成をした経験があり、金融・投資関連には多くの知見がございます
口座開設・不動産投資に関するお悩みなどは、ツアーの際にもぜひお気軽にご相談ください。

少人数限定のツアーや、数十人でのツアーなど、大小さまざまなツアーを企画してまいります。
ツアーのお知らせは当サイト「ブログ」のページを中心に随時更新しておりますので、ぜひブックマーク登録してご覧ください。

国内セミナーもオンライン・オフライン両方で活発に開催

弊社では現地ツアーに加えて、国内での銀行口座開設・不動産投資関連セミナーも積極的に開催しております
オフラインでのセミナーのほか、遠方の方向けのオンラインセミナーも開催しております。
また、個別でのご相談も随時承っておりますので、お問い合わせフォームよりご連絡ください。
セミナーでは、質疑応答も承っており現地ツアーに関する詳細もご案内可能です。

アンナアドバイザーズは口座開設のアフターサポートも充実

カンボジアの銀行は口座開設手続きが比較的手軽で、銀行によっては日本語に対応しているなど、日本人も利用しやすいのが特徴です。
ただし、海外の銀行ということもあり、口座開設後にお困りごとが生じる場合もあります
以下では、実際に発生したお困りごとの事例も踏まえながら、弊社アフターサポートについてご紹介します。

口座開設手続きに対応したマニュアルを進呈

弊社に寄せられるお困りごとで特に多いのが、モバイルアプリに関するものです。
カンボジアの銀行の多くはアプリでの取引が可能ですが、ほとんどが英語表記です。

そのほかにも、以下のようなお問い合わせをいただくことがございます。

  • カンボジア銀行口座からの送金方法がわからない
  • 定期預金の作り方がわからない

日本語が用いられておらず、日本の銀行とはシステムが違う部分も多いので、最初は戸惑ってしまう方も多いようです。
弊社では、サービスを契約された方に日本語のオリジナルマニュアルを進呈しております。

  • アプリの操作方法
  • 送金に関わる情報
  • 定期預金の組み方
  • Q & A

上記のようなお困りごとに対応したマニュアルで、ご参照いただければ大半の疑問が解消されるような構成になっております

お問い合わせは日本語に完全対応

マニュアルの進呈のほか、個別のお問い合わせにも対応しております。
LINEによるやり取りで、お問い合わせには日本人スタッフが日本語で対応いたします

お問い合わせのなかには、代理店を介して口座を開設したものの、音信不通になりお困りという事例がありました。
業者によっては、口座開設のみをサポートし、アフターフォローは受け付けない場合があります。

弊社はアフターサポートを通じて、長いスパンにわたってお客様の資産形成をお手伝いしております。

まとめ

カンボジアの銀行口座開設にはさまざまなメリットがあり、各社とも工夫を凝らした口座開設ツアーを開催しています
不動産視察を兼ねたツアーも多く、資産形成の参考になるほか、参加者同士で交流が深まりやすいのも魅力です。

弊社では現地ツアーや国内セミナーを多数開催しているほか、アフターサポートにも注力しております。
ぜひお気軽に、弊社開催のセミナー・ツアーまでお越しください。

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荒木杏奈 / アンナアドバイザーズ株式会社

代表取締役 / 宅地建物取引士 / 宅地建物取引業 東京都知事免許(2)第99967号
所属団体:一般社団法人RE AGENT 理事長 / 一般社団法人東京ニュービジネス協議会(NBC) / 公益社団法人全日本不動産協会
1984年生まれ、東京都出身。大手広告代理店セプテーニ(株)入社、その後SBIグループを経て2012年よりカンボジアの首都プノンペンの金融機関に勤務。2013年に独立し日本とカンボジアに拠点を持ち、国内・海外の国際不動産サービスを展開。
著書:東南アジア投資のラストリゾート カンボジア (黄金律新書) 新書 幻冬舎
   はじめての海外不動産投資