執筆者:荒木 杏奈 / アンナアドバイザーズ株式会社

カンボジアへの渡航や不動産投資、現地視察をご検討中のお客様から、最も多くいただくご質問が「現地の治安や安全性について」です。
2026年7月、外務省よりカンボジアに関する最新の海外安全情報(危険情報)が発表されました。今回の改定ポイントと、首都プノンペンをはじめとする主要エリアの実際の治安状況、渡航時の注意点についてわかりやすく解説いたします!
この記事でわかること
- 2026年7月の外務省危険情報改定のポイント(一部地域の引き下げ)
- 首都プノンペン・主要都市のリアルな治安と注意すべき軽犯罪
- 海外投資・ビジネス検討時に知っておくべきトラブル回避法
- 現地での安全な視察方法と「失敗しない物件選び」
2026年7月発表:外務省の危険情報改定ポイント
今回の発表では、一部地域(タイ国境付近)において危険レベルの引き下げが行われました。最新のエリア別危険レベルは以下の通りです。
| エリア | 最新危険レベル | 判定の背景 |
| 首都プノンペンおよび全土 (下記地域を除く) | 【レベル1】 十分注意してください | 継続:日常的な防犯対策を徹底していれば滞在・渡航に大きな問題はありません。 |
| タイ国境から30kmを超えて50km以内 | 【レベル2】 不要不急の渡航は止めてください | 引き下げ:2025年末の停戦合意後、半年以上にわたり情勢の安定が確認されたため。 |
| タイ国境から30km以内 | 【レベル3】 渡航は止めてください | 継続:重火器の撤収が進んでいないため、警戒が必要として渡航中止勧告が維持されています。 |
出典元:外務省公式「海外安全ホームページ」より
なぜ一部地域で危険レベルが引き下げられたのか?
2025年7月以降、タイ国境付近の一部エリアで両国軍の軍事衝突が発生していましたが、同年12月末に両国国防大臣間で停戦合意が締結されました。
その後、避難民の帰還が進み、6ヶ月以上にわたり現場の安定が確認されたことから、国境から30km〜50km圏内のエリアが「レベル2」へ引き下げとなりました。
※なお、観光や投資で訪れる主要エリアとは大きく離れているため、プノンペン等への滞在には影響ありません。
首都プノンペン・主要都市の「リアルな治安事情」
投資家様や観光客が訪れる首都プノンペン、アンコールワットのあるシェムリアップなどは、以前と変わらず「レベル1(十分注意してください)」が維持されています。
外務省の「レベル1」は、東南アジア諸国をはじめ海外へ渡航する際に留意すべき一般的な警戒レベルであり、過度に不安を感じる必要はありません。
1. 街の雰囲気と安心感
日系企業の進出や大型商業施設(イオンモール1〜3号店等)の営業により、街全体が経済発展の活気に満ちています。
弊社が現地アテンドでご案内するBKK1(ボンケンコン1)などの中心エリアは、日中であれば女性のひとり歩きも問題ない治安状態が保たれており、想像以上に洗練された都会の街並みが広がっています。
2. 対策すべき軽犯罪(ひったくり・スリ)
テロや重犯罪のリスクは極めて低い一方、以下の軽犯罪は散発しています。
- トゥクトゥク乗車中や歩行中のスマホひったくり
- 混雑した場所でのスリ・置き引き
「歩きスマホをしない」「バッグは道路と反対側に斜め掛けする」といった、海外における基本的な防犯意識を持つことで十分に防ぐことができます。
3. 求人詐欺・不法就労トラブルに注意
今回の外務省情報でも改めて強い注意喚起がなされていますが、SNS等で「現地で簡単作業・高額報酬」を謳った不法就労トラブルが散見されます。
海外渡航や現地ビジネスを検討される際は、必ず信頼できる現地の日系企業や公的機関を経由し、正確な一次情報を収集することが重要です。
まとめ:正しいリスク管理で「価値あるカンボジア投資」を
外務省の危険情報は、リスクを客観的に把握するための非常に有益なデータです。
- 首都プノンペンなどの主要都市は「レベル1」であり、日常的な防犯対策で滞在可能
- 国境付近の特定地域を除き、カンボジア全体の経済成長と不動産市場は非常に魅力的
噂やイメージだけに惑わされず、正確な一次情報と現地のリアルな状況を踏まえることが、海外投資成功の鍵となります。
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荒木杏奈 / アンナアドバイザーズ株式会社
代表取締役 / 宅地建物取引士 / 宅地建物取引業 東京都知事免許(2)第99967号
所属団体:一般社団法人RE AGENT 理事長 / 一般社団法人東京ニュービジネス協議会(NBC) / 公益社団法人全日本不動産協会
1984年生まれ、東京都出身。大手広告代理店セプテーニ(株)入社、その後SBIグループを経て2012年よりカンボジアの首都プノンペンの金融機関に勤務。2013年に独立し日本とカンボジアに拠点を持ち、国内・海外の国際不動産サービスを展開。
著書:東南アジア投資のラストリゾート カンボジア (黄金律新書) 新書 幻冬舎
はじめての海外不動産投資

