
カンボジア移住と不動産購入が注目される理由
近年、カンボジアは東南アジアの新興投資先として、移住や不動産投資を考える日本人から高い関心を集めています。その理由は、米ドル経済の安定性と比較的手頃な生活コストにあります。
カンボジアは東南アジアの中でもドル経済が定着している国の1つであり、通貨の信用リスクが小さく、海外不動産初心者でも比較的安心して投資を検討できます。不動産取引も家賃収入もすべて米ドル建てで行えるため、現地通貨の急激な下落といったリスクを回避しやすいのが特徴です。
また賃貸利回りは6〜8%程度と、他のアジア主要都市に比べても高水準を維持しています。プノンペンを中心とした都市部では、外国人駐在員や若年層の需要が底堅く、インフラ整備が進むエリアを選べば安定したインカムゲイン(賃貸収入)を期待できます。
移住を検討される方にとっても、カンボジアはビザ取得が比較的柔軟で長期滞在しやすい環境が整っています。次のセクションでは、移住に必要なビザの種類と取得方法を詳しく見ていきましょう。
外国人がカンボジアで不動産を購入できる条件
外国人所有権の基本ルール
カンボジアでは、外国人による土地所有は認められていません。しかし、外国人は2階以上のコンドミニアムを自由に購入することができます。
具体的には、カンボジアでは、外国人による土地所有は認められていませんが、2010年の区分所有法(ストラタタイトル法)により、区分所有建物(主に2010年以降に建設された建物が対象とされています。既存建物も一定の要件を満たせば区分所有建物に転換できる場合があります)の2階以上については外国人による所有が認められるようになりました。ただし、当該建物の総専有部分(全専有部分の床面積の合計)の70%が外国人所有の上限とされています。
つまり、2階以上の住戸であれば外国人でも正式に所有権を取得可能であり、その権利は「区分所有権」として法的に保護されます。購入後は賃貸に出すことも転売することも自由にでき、投資目的での活用が可能です。
購入できるのはコンドミニアムのみ
外国人はカンボジアの土地を直接購入できませんが、カンボジア法人を設立(カンボジア側が51%以上出資)して法人名義で土地を保有する、または15年以上の長期リース(永借権)を利用する方法もあります。ただし法的リスクがあるため、専門家のアドバイスが必須です。
外国人投資家にとっては、プノンペン中心部のコンドミニアムが実質的な投資対象となります。一戸建てやアパート一棟といった土地付き物件の購入は、制度上非常に困難です。
カンボジア不動産購入にかかる税金と最新税制(2026年版)
購入時にかかる税金(登録税)
物件を購入する際には、税務当局の査定評価額(一般に市場価格に近い額ですが評価基準により異なります)の4%が登録税(Transfer Tax / Stamp Duty)として課されます。慣習的に買主が負担しますが、交渉次第で売主負担となる場合もあります。
保有時にかかる固定資産税
固定資産税(Annual Property Tax)は、農地などを除く評価額1億リエル(約2.5万米ドル≒約375万円、1ドル≒150円換算)以上の不動産が対象です。税率は不動産評価委員会評価額の0.1%です(評価額1億リエル未満は非課税)。
賃貸収入にかかる税金
不動産を賃貸に出して家賃収入を得る場合、カンボジア居住者には10%、非居住者には14%の源泉徴収税が課されます。日本に居住しながらカンボジア不動産を保有する場合は非居住者扱いとなり、賃貸収入に対して14%の源泉徴収税が課される点に注意が必要です。
キャピタルゲイン税(売却益課税)の最新動向
カンボジア不動産投資において最も注目すべき税制変更がキャピタルゲイン税(CGT)です。カンボジア政府は、不動産売却益(キャピタルゲイン)に対して一律20%のキャピタルゲイン税(CGT)を課す制度を導入することを決定しています。株式などの非不動産資産へのCGTは2026年1月1日から施行されましたが、不動産に対するCGTは数回の延期を経て、2025年12月24日付の首相決定、2025年12月31日付の経済財務省省令(Prakas No.1130およびInstruction No.022)、2026年1月4日付の税務総局通達第041号により、2027年1月1日施行へと再延期されました。
ただし、2027年1月1日からの施行が予定されていますが、これまで複数回延期されており、今後さらに変更される可能性があります。最新の政府発表を必ず確認してください。
アンナアドバイザーズでは、固定資産税の納付代行や税務に関する最新情報のご提供も行っております。税制は複雑で変更も多いため、不安な点があればぜひお問い合わせください。
プノンペンのおすすめ投資エリアと物件相場
ボンケンコン(BKK)エリア
ボンケンコンは、プノンペン市内の高級住宅街のエリアです。その中でも、BKK1は「プノンペンの六本木」と呼ばれるほどで、各国の大使館、国際学校、高級レストラン、外資系企業が集まります。
不動産価格・賃料ともに市内トップクラスで、1ベッドルームの高級コンドミニアムは月$700〜$1,200程度が相場です。外国人駐在員や富裕層に人気のエリアで、空室リスクが低く安定した賃貸運用が見込めます。
トンレバサックエリア
トンレバサックは、大使館エリアで、日本、タイ、マレーシア、ベトナムなど各国の大使館があり、権力者の邸宅などが立ち並ぶ「プノンペンの麻布」です。
このエリアは市場平均の6〜8%台の利回りが期待できます。新興エリアならではの手頃な価格帯と高利回りが魅力です。
二つのエリアは、隣同士で、車やトゥクトゥクで10分圏内です。
物件価格の目安
物件価格はエリアや物件により幅がありますが、2026年時点の目安として、ワンルームであれば700万円程度、中心部でも1,000万円台から購入可能な物件が多く、他の東南アジア主要都市と比べて参入ハードルが低いのが特徴です。
カンボジア不動産投資のメリットとリスク
メリット:米ドル資産・高利回り・成長性
カンボジア不動産投資の最大のメリットは、米ドル建て資産を保有できる点にあります。家賃収入もドルで得られるため、インフレによる実質価値の目減りを抑えやすいという強みがあるのです。
また年間6〜8%の賃貸利回りを狙える物件が増えています。日本国内の不動産投資と比較すると、高い利回りと通貨分散効果を同時に得られます。利回りは表面(グロス)利回りであり、管理費・空室・税金を考慮した実質利回りはそれより低くなります。
さらに、カンボジアのGDP成長率は、IMF(2025年11月時点)の予測では2025年4.8%・2026年4.0%とされています。観光産業や製造業の発展により都市部への人口流入も進んでいます。若年層が多く都市化が進む中で、中長期的な資産価値の上昇も期待できます。
注意すべきリスクと対策
一方で、カンボジア不動産投資にはいくつかのリスクも存在します。
- 市場の流動性:他の先進国市場と比べて売却に時間がかかる場合があります。
- 物件選定の重要性:エリアやデベロッパーの選定を誤ると空室リスクが高まります。
- 税制の変更:キャピタルゲイン税のように、制度が変わる可能性があります。
これらのリスクを最小限に抑えるには、信頼できる現地パートナーと連携し、実績のあるエリア・物件を選ぶことが何より重要です。アンナアドバイザーズでは、物件選定から購入手続き、登記、賃貸管理、将来的な売却サポートまで一貫してお手伝いしております。
不動産購入の流れと専門家サポートの重要性
購入から登記までの基本的な流れ
カンボジアでの不動産購入は、概ね以下のような流れで進みます。
- 物件選定・内覧:信頼できるエージェントと物件を選定します。
- 予約金の支払い:物件を予約し、購入意思を示します。
- 売買契約・頭金支払い:契約書を交わし、分割または一括で代金を支払います。
- 物件の引渡し:完成物件の場合はすぐに、プレビルド(建設中)の場合は完成後に引渡しを受けます。
- 所有権移転登記:プレビルド物件は建物完成次第、既に完成している物件は代金決済終了時に所有権の移転登記を実施します。日本とは異なり、登記手続きには1.5〜2ヶ月程度かかる場合があります。
専門家サポートが必要な理由
カンボジアの不動産制度は日本とは大きく異なり、登記手続きや税務処理には専門知識が必要です。言語の壁や法律・税制の変更リスクもあるため、現地に精通した専門家のサポートが欠かせません。
アンナアドバイザーズでは、不動産の購入・登記手続き・引渡し・賃貸管理・転売サポートまで、お客様の資産形成を長期的にサポートしております。購入後も安心して運用いただけるよう、賃貸管理の実績があるエージェントとして、完成後の管理シミュレーションを事前にご確認いただくことが可能です。
銀行口座開設と資金送金のポイント
カンボジアでの銀行口座開設
カンボジアで不動産を購入する際、現地での銀行口座開設が推奨されます。米ドル建ての口座を持つことで、家賃収入の受け取りや管理費の支払いがスムーズになります。
アンナアドバイザーズでは、SMBC信託銀行プレスティアの口座開設サポートも行っております。アンナアドバイザーズ経由で口座開設すると、海外送金手数料等の優遇・特典が受けられる場合があります。詳しくはお問い合わせください。
海外送金の方法と注意点
日本からカンボジアへ不動産購入代金を送金する際は、SWIFT(国際銀行送金)を利用するのが一般的です。一般的な銀行を使うと、為替レートに隠れた手数料や高額な送金手数料がかかり、知らないうちに多くのお金を失ってしまうことも。
SWIFT(国際銀行送金)を利用する場合、通常1〜5日程度かかります。余裕を持った資金計画が必要です。SMBC信託銀行プレスティアなど、海外送金に強い金融機関を活用することで、手数料を抑えつつスムーズな送金が可能になります。
まとめ:カンボジア移住・不動産投資は専門家と進めれば安心
カンボジアは米ドル経済の安定性、高い賃貸利回り、比較的柔軟なビザ制度といった魅力から、移住先・投資先として注目を集めています。外国人でも2階以上のコンドミニアムであれば正式に所有権を取得でき、賃貸運用や転売も自由に行えます。
ただし、税制の変更リスクや物件選定の重要性、現地特有の手続きの複雑さなど、初めての方が単独で進めるには不安な点も多いのが実情です。
アンナアドバイザーズは、カンボジア不動産投資と銀行口座開設を通じた資産形成を専門にサポートしております。ビザ取得のご案内から物件選定、購入手続き、登記、賃貸管理、固定資産税の納付代行、将来的な売却まで、お客様の立場を尊重した長期的なサポートを提供しています。
カンボジアでの移住や不動産投資は、信頼できる専門家と一緒に進めれば安心して取り組めます。まずはお気軽にご相談いただき、ご自身に最適なプランを一緒に考えていきましょう。


まずはお気軽にご相談ください。アンナアドバイザーズに無料相談する
「自分に合う銀行が分からない」「資産運用としてどう活用すべきか相談したい」「まずは話だけ聞いてみたい」という方も、まずはお気軽にご相談ください。カンボジアでの資産運用を、安心してスタートできるようお手伝いします。



荒木杏奈 / アンナアドバイザーズ株式会社
代表取締役 / 宅地建物取引士 / 宅地建物取引業 東京都知事免許(2)第99967号
所属団体:一般社団法人RE AGENT 理事長 / 一般社団法人東京ニュービジネス協議会(NBC) / 公益社団法人全日本不動産協会
1984年生まれ、東京都出身。大手広告代理店セプテーニ(株)入社、その後SBIグループを経て2012年よりカンボジアの首都プノンペンの金融機関に勤務。2013年に独立し日本とカンボジアに拠点を持ち、国内・海外の国際不動産サービスを展開。
著書:東南アジア投資のラストリゾート カンボジア (黄金律新書) 新書 幻冬舎
はじめての海外不動産投資
