カンボジア銀行口座開設の手続き方法を解説!【フィリップ銀行編】

執筆者:荒木 杏奈 / アンナアドバイザーズ株式会社

カンボジアでは多くの銀行で定期預金金利が6%前後という高金利が設定されています
また、カンボジア国内では米ドルが流通しているため、銀行預金もドル建てになります。非居住者でも開設可能になるので、資産運用の1つとして注目を集めています

今回は弊社で開設サポートをしている、フィリップ銀行のお申し込み、手続き、開設完了までの流れをご案内します。
渡航をしなくても、日本から簡単に開設ができますので、ぜひ最後までご覧ください。

カンボジアの銀行について

カンボジアの銀行は、経済の成長に伴い拡大してきました。現在では、新しい銀行や外国銀行の進出も増え、多様な金融サービスが提供されています。
カンボジアの銀行は預金金利が6%前後と高く、これが魅力的な要素となっています。特に、他国に比べて高い金利は、資産運用の観点からも注目されています。

また、カンボジア国内では自国通貨のリエルではなく、米ドルが主軸通貨になり、銀行預金も基本的には米ドル建てになります。

経済の発展と共に、銀行のサービスも良くなりました。
インターネットバンキングや、スマートフォンアプリを利用したモバイルバンキングが利用できるようになったので、日本からでも銀行口座の操作がより簡単かつ便利になりました。

カンボジアの主な銀行の定期預金金利

フィリップ
銀行
アクレダ
銀行
Jトラスト
ロイヤル
銀行
ABA
銀行
カナディア
銀行
サタパナ
銀行
プノンペン
商業銀行
定期預金金利3.00 ~ 6.25%2.30 ~ 5.00%5.00%1.50 ~ 4.00%1.15 ~ 4.80%2.75 ~ 5.75%2.00 ~ 5.60%
※フィリップ銀行、アクレタ銀行、Jトラストロイヤル銀行、ABA銀行は日本から開設ができます。
※2024年7月の金利になります。

フィリップ銀行について

フィリップ銀行(Phillip Bank Plc)はシンガポールに本社を置き、1975年に設立されたフィリップキャピタル グループのメンバーです。顧客にあらゆる種類の高品質で革新的なサービスを提供しており、東南アジアを中心に2024年現在で15か国に事業を展開しています。

企業・小売・機関など幅広いサービスを提供し、世界に5,000以上の従業員と100万人以上の顧客、社の保有資産は350億ドル、株主の保有資産は15億ドル以上です。
カンボジアの中規模商業銀行の1つで、カンボジア国内には70以上の支店を持っています。

フィリップ銀行の定期預金金利は最大で6.26%(2024年7月現在)で、業界でも最高水準の高金利になります。

ただし、フィリップ銀行にはジャパンデスクがない為、対応は全て英語またはクメール語になります。
弊社を経由すれば、銀行員との対応は弊社スタッフが代行しますので言語を気にせず口座開設ができます。

フィリップ銀行のおすすめポイント

  • フィリップキャピタルグループは15カ国に拠点があり銀行・保険・信託など展開!
  • 定期預金金利は最大で6.26%!(2024年7月現在)
  • お手続きが簡単!郵送とオンライン面談のみ!
  • モバイルバンキングで日本から簡単に操作!
  • バーチャルマスターカードの発行!

フィリップ銀行口座開設の流れ

では、日本からの口座開設の流れをご案内いたします。
お申し込みの前にご不明点や、ご質問がある方はお気軽にお問い合わせ下さい。
お問い合わせはこちらから

①お申し込みフォームの入力

下記3点をお手元にご用意し、弊社の専用お申込みフォームに口座開設に必要なお名前、メールアドレス、電話番号、パスポートなどの情報を入力。

  • パスポート(残存有効期間6ヶ月以上)
  • お顔正面の写真(スマートフォンでも自撮り可)
  • 名刺(お持ちの方のみ)

お申し込みフォームはこちらのリンクから
https://forms.gle/btFg6dkkMA59dFiu9

②申請書の作成

お申し込みフォームにご入力いただいた情報をもとに、申請書を作成致します。
作成した申請書は弊社東京オフィスにて印刷し、お客様へ郵送いたします

【日本国内にお住まいでない場合】
日本国籍の方であれば、日本国外からでも開設は可能です。その際は申請書の印刷、オンライン面談後の申請書原本の郵送をご自身で行なっていただくことになります。

③オンライン面談

現地カンボジアのフィリップ銀行の銀行員と、オンライン面談にてお手続きを行います。(面談はzoomを使用いたします。)
お手元に届いている、申請書と青いペンをご準備いただき、申請書にサインをしていきます。

④申請書の送付

オンライン面談終了後、サインをした申請書原本を弊社東京オフィスへご返送下さい。
到着後、カンボジアへ郵送、フィリップ銀行へ申請いたします。

※カンボジアへの郵送は5日〜7日程度かかります。予めご了承下さい。

⑤口座開設完了

フィリップ銀行の窓口に申請書原本を提出後、約7営業日で口座開設ができます。
開設後、モバイルバンキングのアプリをダウンロードし、初期設定を行います。

その後、開設した自身の口座へ送金を行なっていただきます。送金完了後、モバイルバンキングにて定期預金を組みます

フィリップ銀行口座開設の注意点!

上記でご説明した通り、フィリップ銀行の口座開設はとても簡単に手続きができます。
しかし、注意点もありますのでしっかり把握しましょう。

自分で海外送金をする

開設完了後、開設した口座にご自身で海外送金を行なっていただきます
海外送金に慣れていない方や、初めて海外送金を行う方も多くいらっしゃると思います。地方銀行やネット銀行など、海外送金に対応していない銀行もありますので、口座を開設する前にご自身が送金を行う銀行に確認することをおすすめいたします。

弊社ではSMBC信託銀行と提携をしており、事前にお申し込みをいただくことで、SMBC信託銀行利用時に手数料の優遇サービス等を受けることができます。海外送金もスムーズに行うことができるのでおすすめです

SMBC信託銀行に関するお問い合わせはこちらから
※入力フォームのお問い合わせ内容項目は「SMBC信託銀行について」をお選びください。

口座の凍結

フィリップ銀行は年に1回、普通預金口座を動かさないと凍結してしまいます
口座を動かすために、バーチャルマスターカードでのお買い物や入出金を、1年に1回ご自身でして頂く必要があります。
定期から普通口座への金利移動は口座の動きにカウントされませんのでご注意ください。

また、凍結した場合は現地カンボジアのフィリップ銀行の窓口でのみ解除ができます
せっかく日本から開設しても凍結してしまうと、解除のために手間がかかってしまいますのでご注意ください。

バーチャルマスターカード

フィリップ銀行は「Mastercard」のオンライン決済で使用できるバーチャルカードがございます。
こちらは決済に必要なカード番号のみが発行され、モバイルバンキング(アプリ)に番号が表示されます。

バーチャルカードは基本的に、オンライン決済での使用を想定して作られています。
そのため、実店舗での対面決済では多くの場合、利用いただくことができませんのでご注意ください。

アンナアドバイザーズの口座開設サポート

弊社ではお申し込みから開設完了まで、開設後に必要なモバイルバンキングの初期設定までをしっかりサポートいたします。

フィリップ銀行にはモバイルバンキングの操作方法のマニュアルなどはないので、口座開設後は弊社オリジナルのマニュアルをお渡ししております
モバイルバンキングの操作方法、送金に必要な銀行情報、定期預金の組み方など、マニュアルを見ながら進められるようになっていますのでご安心ください。

口座開設サポート料金 1,200ドル(税別)
サポート内容 普通預金口座申込
 定期預金口座申込
 お手続き面談のサポート
 カンボジア ⇄ 日本郵送料
 モバイルバンキングの初期設定サポート

また、有料になりますが、フィリップ銀行はジャパンデスクがないので、弊社でアフターサポートサービスを行っております。
開設後のお困り事をLINEで簡単にご相談や、オンラインで画面を共有しながら解決いたします
こちらは、日本人スタッフが日本語で対応しますので、安心してご利用いただけます。

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回はフィリップ銀行の口座開設手続きについて解説いたしました。
定期預金金利が年6%以上、米ドル建てで預金ができるのはとても魅力的です
分散投資・リスクヘッジの観点からも、リスクを抑えた資産運用としても良い選択肢になるのではないでしょうか。

時々、「不動産を購入していなくても、銀行口座開設はできますか?」とご質問をいただきます。
もちろん!銀行口座開設だけでも大丈夫です。お気軽にお申し込み下さい。

お問い合わせはこちらから

カンボジアの銀行口座開設を検討中の方、ぜひアンナアドバイザーズにご相談ください。

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荒木杏奈 / アンナアドバイザーズ株式会社

代表取締役 / 宅地建物取引士 / 宅地建物取引業 東京都知事免許(2)第99967号
所属団体:一般社団法人RE AGENT 理事長 / 一般社団法人東京ニュービジネス協議会(NBC) / 公益社団法人全日本不動産協会
1984年生まれ、東京都出身。大手広告代理店セプテーニ(株)入社、その後SBIグループを経て2012年よりカンボジアの首都プノンペンの金融機関に勤務。2013年に独立し日本とカンボジアに拠点を持ち、国内・海外の国際不動産サービスを展開。
著書:東南アジア投資のラストリゾート カンボジア (黄金律新書) 新書 幻冬舎
   はじめての海外不動産投資