日本にいながら海外口座開設ができる?メリット、開設方法、注意点を解説

執筆者:荒木 杏奈 / アンナアドバイザーズ株式会社

日本にいながら海外口座を開設することができるのか、気になる方も多いでしょう。
海外口座を開設しておけば、「日本よりも金利が高い」、「インフレ対策になる」といったメリットもあります。

しかし、どうやって海外口座を開設すればいいかわからないと悩んでいる人も少なくないです。

そこで本記事では、海外口座の開設方法や注意点、カンボジアでの口座開設について詳しく紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

海外口座とは

海外口座とは、名前の通り海外に本店がある銀行口座のことをいいます。
非居住者を対象としたバンキングライセンスを取得した「オフショア銀行」の預金口座を作り入金しておけば、現地に行ったときにATMから預金を引き出すことができおすすめです。

現地で通貨を引き出せること以外にもさまざまなメリットがあるので、詳しく見ていきましょう。

海外口座を開設する5つのメリット

海外口座を開設すると5つのメリットがあるので、順番に説明します。

(1) 日本より圧倒的に金利が高い

海外口座は日本の銀行よりも圧倒的に金利が高いことが多いです。
日本のメガバンクである「三井住友銀行」や「三菱UFJ銀行」の普通預金の金利は0.002%しかなく、仮に100万円預けたとしても1年間で20円程度しかなりません。

一方の海外口座は、1%~15%と金利が高く、例えばカンボジアのカナディア銀行であれば、最大5.25%と高金利であるため、1年間で52,500円と圧倒的に差があります

海外口座に預金しておくほうが、将来的にお金が貯まりやすく魅力的です。

(2) インフレ対策になる

日本がインフレ状態になると、物価が高騰し、お金の価値が下がってしまいます
日本の円の価値が下がるということは、相対的に米ドルなど外貨の価値が上がるため、海外口座を作り分散させておけば、資産の目減りを防ぐことができます

(3) 為替変動のリスクヘッジができる

日本円しか保有していなければ、円の価値が大幅に下落したときに大きな損失を被ることになるので危険です。
しかし海外口座で外貨預金として資金を残しておけば、そのようなリスクを回避することができます

専門家であっても、為替変動を全て把握することは難しいため、万が一に備えて海外口座を開設しておくと安心です。

(4) 万が一財政破綻した時に財産が守れる

借金大国と言われている日本は、2009年に問題になった「ギリシャ危機」のように財政破綻する可能性も十分にあります
日本が財政破綻したときに安全に資金を守る手立てとして、海外口座を持っておくことが重要です。

(5) 複雑な運用する必要がない

海外口座を開設した後に複雑な運用をする必要がないため、作ってしまえばATMやデビットカード、キャッシュカードなどでお金を引き出すだけです。
日本のセブン銀行やゆうちょ銀行のATMが海外の口座に対応しているため、全国のコンビニから引き出すことができます

海外口座を開設する3つのデメリット

海外口座を開設するには、メリットだけでなくデメリットもあるので覚えておきましょう。

(1) 言語の壁で手続きが煩雑になる

海外口座を開設するにあたり、英語などの外国語と接する機会がでてきます。
そもそも金融サービス自体も、手続きが複雑なことが多く、さらに日本語が通じないため、思わぬトラブルに巻き込まれないように気をつけましょう。

言葉の壁が気になる方は、翻訳アプリなどツールを駆使したり、信用・信頼できる代理店に協力してもらったりして、対策しましょう。

(2) メンテナンス料という口座管理料がかかる

海外口座を開設すると、メンテナンス料として口座管理料が毎月発生します。
日本ではPayPay銀行が、口座維持費として189円(税込み)かかりますが、一般的には無料であることが多いです。

金利よりも口座管理料が高くなってしまうと、損してしまうため、海外口座を開設する際は、口座管理料がいくらかかるか見ておきましょう

(3) 国によって法律が違う

海外口座を開設する際は、国によって法律が違うことを覚えておきましょう。
とくに税金に関しては、国によってルールが異なるため、日本と同じ考え方で運営していると、脱税などのトラブルに巻き込まれる可能性もあるので注意してください。

実際に海外口座の開設方法

海外口座を開設する方法は4つあるので、それぞれ説明していきます。

(1) 現地の銀行の窓口で開設する

自分で現地に赴き銀行の窓口で開設する方法は、基本的に日本で銀行口座開設をする方法と同じです。
申込みする際には、

  • パスポート
  • マイナンバーカード
  • 免許証
  • 在職証明書
  • 事業証明書

などの本人確認書類と、預金するための現金やクレジットカードが必要なので、事前に用意しましょう。

近年では、規制が厳しくなってきているので、通訳が同伴できない、現在取引している銀行との証明書(バンクリファレンス)が必要、といったケースが発生する可能性もあるため、念入りに準備をしておきましょう。

(2) 日本の銀行を経由して開設する

数は限られてきますが、日本の銀行を経由して海外口座をつくることもできます。
海外口座をつくるといっても、日本の銀行がサポートしてくれるのは、必要書類や手続きの案内といった取り次ぎだけで、実際の口座開設手続きは、個人で郵送やオンラインで行わなくてはいけません

(3) 代理店を経由して開設する

日本の代理店を利用したり、オンラインで開設したりすることで、現地に行かなくても海外口座を開設することが可能です。

例えば、カンボジアで海外口座を開設したい方は、弊社に相談していただければ、アクレダ銀行やJトラストロイヤル銀行といった銀行を現地に行かずに開設できます

(3) 海外銀行の日本支店で開設する

数は多くありませんが、海外銀行の支店が日本にある場合、日本の支店で口座開設できます。
例えば、フィリピン銀行は日本に支店があり、日本の支店で口座開設すれば海外口座として使用できます

しかし、香港や中国などの外国銀行は、日本に支店がありますが、日本支店で開設しても日本用としての扱いになり、海外では使用できないので注意しましょう。

海外口座開設をする時の注意点

海外口座を開設する時に注意する3つのポイントを説明します。

(1) 長期間使わないと凍結されることがある

海外口座の種類によっては、長期間使わないと凍結する恐れがあるので注意しましょう
冒頭で説明したカンボジアのカナディア銀行も、1年以上取引がない場合、口座が凍結されてしまいます。

そのため、あまり現地に行かない方は、凍結になる可能性も考えて、本当にその口座が必要か検討してから開設しましょう。

(2) 英語能力が必要になる

現地に行かなければ開設できない銀行や、通訳を禁止している銀行もあり、英語能力が必要になるケースがあります。
英語を理解することが困難な方は、代理店を利用すれば現地に詳しいスタッフがサポートしてくれるためおすすめです。

(3) プライベートバンクに注意が必要

プライベートバンクとは、富裕層向けの資産運用サービスです。プライベートバンクが開けると言われたが、実際は一般的な商業銀行であることも多いので、騙されないように注意しましょう。

現在、海外にあるプライベートバンクは下記にある5社です。

  • クレディ・スイス証券(スイス)
  • UBSウェルスマネジメント(スイス)
  • BNPパリバウェルスマネジメント(フランス)
  • モルガンスタンレーウェルスマネジメント(アメリカ)
  • ゴールドマン・サックス(アメリカ)

非居住者でも開設できるカンボジアの銀行口座

最後に非居住者でも開設できるカンボジアの銀行口座を紹介します。

(1) カンボジアで口座開設するメリット

カンボジアで口座開設するメリットは、4つあるのでそれぞれ見ていきましょう。

  • ドルでの貯金ができる
    カンボジアの自国通貨は「リエル」ですが、基本通貨は「米国ドル」が利用されているため、ドルで貯金することができます。
    値動きの激しい現地通貨を利用することが不安な方でも、米国ドルがメインであるため、投資の観点から見ても安心です。

  • 金利が5%と非常に高い
    銀行にもよりますが、カンボジアの銀行のドル建て定期預金の相場は5%と非常に高いです。
    日本の銀行は年間0.002%〜0.003%の利息であるため、1,000倍以上の金利を得られます
    日本の銀行口座よりも海外口座に貯金すればするほど資産が増えていきます

  • 海外への送金制限がない
    カンボジアの主な銀行は、海外への送金制限がないことが多く、いつでも簡単に日本へ送金することが可能です。
    例えば、カンボジアで不動産投資をする場合でも、受け取った家賃を現地の銀行に預金しておき、必要なときにいつでも海外送金することができます。

  • 非居住者でも開設できる
    開設するには在住外国人しかできない国もありますが、カンボジアでは、非居住者でも口座開設できる銀行があります
    例えば、アクレダ銀行は三井住友FGが筆頭株主であり、郵送で口座開設手続きができるので、日本にいながら口座を開設することが可能です。

(2) カンボジアで口座開設する方法

カンボジアで口座開設する方法を2つ紹介します。

  • 現地の銀行で開設する
    直接現地に赴き開設する場合は、日本の口座開設と同じで本人確認書類などが必要です。
    現地で開設するときに、言葉の壁や開設方法が不安に感じる方もいると思います。

    そんな方は、カンボジアの現地情報を熟知した日本人スタッフが在籍している弊社にご相談ください

  • 代理店を経由して開設する
    代理店を経由して開設すれば、手厚いサポートを受けながら開設することが可能です。
    初めて海外口座を開設する方や、一人で開設することに不安や悩みを感じている方は、代理店を経由すればアドバイスがもらえるのでおすすめです。

(3) 弊社で代行できる銀行

弊社で代行できる銀行は全部で6行あります。
日本に居ながらカンボジアの口座開設ができる銀行は、「アクレダ銀行」、「Jトラストロイヤル銀行」の2つです。

カンボジア現地で口座開設ができる銀行は以下の銀行です。

  • アクレダ銀行
  • Jトラストロイヤル銀行
  • ABA銀行
  • プノンペン商業銀行(PPCB)
  • カナディア銀行
  • SBI リーホー銀行

まとめ

カンボジアで口座開設するときには、メリット・デメリットがあるのでどちらも理解しておくことが大切です。

情報を集めるなど、知識を増やすことが大切ですが、経験豊富なプロに相談するほうが効率よく進められるため、海外口座の開設方法などがわからなければ、ぜひ相談してください

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荒木杏奈 / アンナアドバイザーズ株式会社

代表取締役 / 宅地建物取引士 / 宅地建物取引業 東京都知事免許(2)第99967号
所属団体:一般社団法人RE AGENT 理事長 / 一般社団法人東京ニュービジネス協議会(NBC) / 公益社団法人全日本不動産協会
1984年生まれ、東京都出身。大手広告代理店セプテーニ(株)入社、その後SBIグループを経て2012年よりカンボジアの首都プノンペンの金融機関に勤務。2013年に独立し日本とカンボジアに拠点を持ち、国内・海外の国際不動産サービスを展開。
著書:東南アジア投資のラストリゾート カンボジア (黄金律新書) 新書 幻冬舎
   はじめての海外不動産投資