【ミャンマー大地震 カンボジアへの影響は?】アンナアドバイザーズ

こんにちは、アンナアドバイザーズの荒木杏奈です。

まず初めに、このたびのミャンマーにおける地震により被害を受けられた皆さまに、心よりお見舞い申し上げます。一日も早い復旧と、皆さまの安全と平穏が戻ることをお祈りしております。

2025年3月28日日本時間午後3時20分ごろ、ミャンマー中部でマグニチュード(M)7.7の大きな地震が発生しました。
皆さまもニュースやSNSで建設中の物件が崩れ落ちたり、高層コンドミニアムの屋上プールの水が大量に落ちたりと、非常にショッキングな出来事を目にしたと思います。

隣国カンボジアで事業を営む身としては他人事ではございません。
購入を検討されている方や、既存のオーナー様から弊社にもいくつかお問合せを頂きました。お問合せを頂いた方には個別にお話はしているのですが、たくさんの方にもお伝えできればと思いYouTubeの撮影を行いました。
YouTubeでは、この地震がカンボジア不動産市場に与える影響について、現地の動向や建築の安全性に焦点を当ててお伝えいたします。
ぜひ最後までご覧下さいませ。

タニチュウアセットメントの谷社長からコメントを頂きました。

この度のミャンマー・バンコク地震で「地盤は大丈夫ですか?」「活断層があるのか?」とお客様から不安の声を頂きます。
カンボジアは活断層は走っていませんので、大きな地震の震源地になることはありません。活断層に関してはネット上で『世界の活断層』と検索すれば直ぐに出てきますのでご覧になって下さい。

地盤は、メコン川・トンレサップ川・バサック川からなる沖積層(ほとんどが川砂)で比較的軟弱ですが、粘土層のバンコクほど極端に弱くはありません。
J-City(16階建)、Jタワー1(24階建)、Jタワー2(43階建)を建設してきましたが、ボウリング検査でプンペンBKK1は、地上から30mの所までが沖積層、そこからが強固な岩盤になります。J-City、Jタワー1で36mの杭、Jタワー2で47m杭、現在建設中のJタワー3では監督庁から80m、100m、120mと計4回のボーリングしました。最終67m杭で、当初からの弊社の構造計算通りで許可を得て施工おり、非常に強固な岩盤で支持していますので大丈夫です。この点は弊社と行政監督庁で慎重になり過ぎるくらいの調査を行っております。

不安に思われるのは流動化、地震後に起きる液状化現象、それによる地盤地下のことと思いますが、地震が発生したら液状化現象が起きやすいのはバンコクもプノンペンも同じです。
ですが、弊社ではしっかりと杭打ちできていますし、打ち込んだ杭全ての品質も問題は全くありません。

今回の地震を受け、日本の建築、免振構造が優れているとネット上での投稿が目立ちますが、Jタワー3は耐震構造で設計施工を行っています。理由は、私達の見本はニューヨークマンハッタンの超高層建物とその環境です。マンハッタンも地震が無く、ほとんどが耐震構造です。免振、制震構造は僅かです。大地震が起きる可能性が少ないエリアにて免振構造では強い風でも建物が常に揺れる構造を作ることはデメリットが大きいです。台風が無いプノンペンですが、地震より強風対策の方が重要です。

最後になりますが、当初プロジェクト発表時は、Jタワー3はRC鉄筋コンクリート構造でしたが、カンボジアもSRC(鉄骨鉄筋コンクリート)の技術施工がレベルに達してきましたので、行政監督庁からの許可を得てSRC構造で施工を進めています。より強固に建物になり、地震等の揺れのしなりにも十分な対応ができる建物が出来上がります。

J-Tower 3
J-Tower 2


海外不動産、東南アジア投資が初めての方、他社と比べてみたい方、日本円以外での資産形成を検討したい方、他国のように海外送金が難しいのでは?管理など面倒では?とご心配の方、ぜひ弊社にお問い合わせください。

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荒木杏奈 / アンナアドバイザーズ株式会社

代表取締役 / 宅地建物取引士 / 宅地建物取引業 東京都知事免許(2)第99967号
所属団体:一般社団法人RE AGENT 理事長 / 一般社団法人東京ニュービジネス協議会(NBC) / 公益社団法人全日本不動産協会
1984年生まれ、東京都出身。大手広告代理店セプテーニ(株)入社、その後SBIグループを経て2012年よりカンボジアの首都プノンペンの金融機関に勤務。2013年に独立し日本とカンボジアに拠点を持ち、国内・海外の国際不動産サービスを展開。
著書:東南アジア投資のラストリゾート カンボジア (黄金律新書) 新書 幻冬舎
   はじめての海外不動産投資