カンボジアの投資エリアを解説!おすすめの投資エリアはどこ?

執筆者:荒木 杏奈 / アンナアドバイザーズ株式会社

海外不動産投資を行う時に、その国の経済や政治の分析は必ず行うと思います。
ですが、不動産があるエリアについての情報収集を怠ってしまう方が多くいらっしゃいます。

どこの国でもエリアによって特色は大きく異なるのと同じように、カンボジアもエリアによって特色は変わってきます。
今回はカンボジアの投資エリア『プノンペン』を中心に、おすすめエリアをご紹介いたします。

カンボジアで不動産投資をするならプノンペン

カンボジアで不動産投資を検討する場合、プノンペンは一つの選択肢として考えられます。
プノンペンはカンボジアの首都であり、商業・経済の中心地として急速に成長しています。

以下に、プノンペンで不動産投資をする際のメリットをいくつか挙げてみましょう。

  • 経済成長
    プノンペンは急速な経済成長を遂げており、新しいビジネスや住宅の需要が高まっています。これに伴い不動産価格も上昇している場合があります。

  • 観光地
    プノンペンはカンボジアの観光の中心地の一つで、観光客の流入があります。観光需要に対応したホテルや宿泊施設の需要も存在します。

  • 外国人労働者
    多くの外国人駐在員や労働者がプノンペンに滞在しており、彼らのための住居需要があります。

  • 不動産市場の成熟度
    プノンペンの不動産市場は比較的成熟しており、不動産取引に関するインフラや制度が整っています。


プノンペンには多くの歴史的な名所や文化遺産、多くの市場があり、国際的なショッピングモールもございます。
外国人駐在員や留学生、外交官など、多国籍のコミュニティが存在し、国際的な雰囲気が感じられます。

今回はプノンペンにある3つのエリア、「ボンケンコンワン」「トンレバサック」「ダイヤモンドアイランド」について紹介していきます。

ボンケンコンワン(Boeung Keng Kang 1)

ボンケンコンワン(Boeung Keng Kang 1)は、通常BKK1とも略されます。
ボンケンコンワンはプノンペンの中心部に位置し、住宅地域として知られています。主要な商業エリアや観光名所、レストラン、カフェ、ショッピングセンターなどにアクセスしやすい立地です。

以下にボンケンコンワンエリアの特徴を紹介します。

  • 高級住宅地
    BKK1には高級な住宅やコンドミニアム、アパートメントが多くあります。高品質の住宅施設が充実しており、居住環境が整っています。

  • 外国人コミュニティ
    BKK1は外国人駐在員や外国人居住者にとって人気のある地域です。多国籍のコミュニティが形成されており、国際的な雰囲気が感じられます。

  • レストランとエンターテイメント
    ボンケンコンワンには多くのレストラン、カフェ、バー、クラブなどが集まっており、食事やエンターテイメントを楽しむことができます。

  • 安全性
    一般的にプノンペン市内は治安が比較的良いとされていますが、BKK1は特に安全性が高い地域の一つとされています。


ただし、ボンケンコンワンは高級住宅地として知られているため、物価が他の地域に比べて高めになることがあります。
また、不動産価格の変動や投資に関する注意点もありますので、不動産投資を検討する際には地元の専門家と相談し、熟慮することが重要です。

トンレバサック(Tonle Bassac)

トンレバサック(Tonle Bassac)も高級住宅地として知られており、魅力的な特徴がいくつかあります。
トンレサップ川(Tonle Sap River)に近接しており、川沿いの美しい景観を楽しむことができます。川岸にはウォーキングパスやレストランがあり、リバーサイドでの散策が楽しめます。

以下にトンレバサックエリアの特徴を紹介します。

  • 高級住宅地
    トンレバサックは高級な住宅やコンドミニアム、プライベートレジデンスが集まるエリアです。豪華な施設やアメニティが提供されており、上質な居住環境を提供しています。

  • 外国人コミュニティ
    外国人駐在員や外国人居住者に人気があり、多国籍のコミュニティが形成されています。国際的な環境と交流の機会が豊富です。

  • ショッピングとエンターテイメント
    トンレバサック周辺には高級ブティックやショッピングモール、レストラン、カフェなどがあり、ショッピングやダイニング、エンターテイメントを楽しむことができます。

  • アクセス性
    プノンペン市内の主要なエリアへのアクセスが便利です。市内各地への交通手段が整備されており、便利に移動できます。


トンレバサックもボンケンコンワン同様、高級住宅地として人気がありますが、物価や不動産価格の変動などに注意が必要です。
不動産投資を検討する際には、地元の専門家のアドバイスを受けることをおすすめします。

ダイヤモンドアイランド(Diamond Island)

ダイヤモンドアイランド(Diamond Island)は、トンレバサック川(Tonle Bassac River)に囲まれた地域に位置しています。川の景観を楽しみながら、リラックスした環境で暮らすことができます。

以下にダイヤモンドアイランドエリアの特徴を説明します。

  • 高級住宅地
    ダイヤモンドアイランドは高級住宅地として知られており、近年急速に開発が進んでいます。高層コンドミニアムや住宅施設が多くあり、上質な居住環境が提供されています。

  • リゾート感覚
    ダイヤモンドアイランドには、リゾートのような雰囲気を持つ施設やアメニティがあります。プールやジム、広大な公園、遊び場などが存在し、住民がリラックスやエンターテイメントを楽しむ場所として人気です。

  • ショッピングとレジャー
    ダイヤモンドアイランドエリアには、ショッピングモールやレストラン、カフェ、シネマなどが集まっています。便利な生活施設が揃っており、居住者の日常生活をサポートしています。

  • 自然との調和
    ダイヤモンドアイランドは、自然環境との調和を重視したエリアとしても知られています。公園や緑地が整備されており、都市の喧騒から離れて自然に触れる機会があります。


ダイヤモンドアイランドも高級住宅地として注目されており、居住環境が整備されていますが、不動産投資を検討する際には物価や投資のリスク、将来の価値などをよく考慮することが重要です。
地元の不動産専門家やアドバイザーの助言を得ることをおすすめします。

プノンペン以外のおすすめエリア

カンボジアのプノンペン以外にも、不動産投資を検討できるいくつかのエリアがあります。
アンコールワット遺跡で有名な「シェムリアップ」、海岸のリゾート地「シアヌークビル」。また「カンダル州」「バタンバン」「カンボジア諸島」などがあります。

これらのエリアは、カンボジアの地域によって特性が異なるため、投資前にそれぞれの市場や法的要件、地域の需要などをよく調査することが大切です。

シュリムアップ(Siem Reap)

シェムリアップ(Siem Reap)エリアは、カンボジアの北西部に位置する都市です。アンコールワットを含む多数の仏教寺院遺跡が集まる地域です。アンコールワットは世界遺産に登録されており、数百年前の文化と歴史が息づいています。

以下にシェムリアップエリアの特徴を説明します。

  • 観光地
    シェムリアップは世界的に有名な観光地であり、多くの観光客がアンコールワットやその他の遺跡を訪れています。観光業が盛んなため、ホテル、レストラン、アクティビティ、観光ガイドなどが多数存在します。

  • 観光インフラ
    観光客の増加に伴い、シェムリアップの観光インフラが充実しています。ホテルやゲストハウス、レストラン、ショップ、マーケットなどが市内に広がっています。

  • カルチャーやクラフト
    シェムリアップ周辺では、伝統的なカンボジアの文化や工芸品も体験できます。クラフトマーケットやアートショップがあり、地元のアートや工芸品を購入することができます。

  • リラックスした雰囲気
    シェムリアップは、都会の喧騒から離れてリラックスした雰囲気を楽しむことができる場所です。自然の美しさや歴史的な遺跡を楽しむだけでなく、のんびりとした時間を過ごすこともできます。

  • 投資機会
    観光需要に応じた宿泊施設や観光体験の提供など、不動産投資やビジネスの機会が存在します。特に高品質のホテルやリゾート施設が求められています。


シェムリアップエリアはその歴史的な遺産や観光名所により、観光業に関連した不動産投資が魅力的です。

ただし、不動産投資には注意が必要です。観光業に依存しているため、季節的な需要の変動や観光客数の変化に影響を受ける可能性があります。不動産投資を検討する際には、地元の市場動向や法的規制、将来の需要予測などを十分に調査し、専門家の意見を聞くことが重要です。

シアヌークビル(Sihanoukville)

シアヌークビル(Sihanoukville)エリアは、カンボジアの南部に位置する港湾都市になります。
美しい砂浜とクリアな海水が広がるビーチリゾート地として知られています。オチュティールビーチ、オトレサーチビーチ、セネックビーチなど、数多くのビーチがあります。

以下にシアヌークビルエリアの特徴を説明します。

  • 観光地
    シアヌークビルは観光客に人気があり、ビーチでのリラックスから、水上アクティビティやナイトライフまで幅広い楽しみが提供されています。ダイビングやスノーケリングも人気です。

  • 投資と開発
    近年、シアヌークビルはインフラの整備と開発が進み、特にカジノやリゾートホテル、コンドミニアムの建設が増加しています。不動産投資の機会が存在します。

  • 経済成長
    シアヌークビルは観光業に加えて港湾も重要な要素であり、経済成長が見込まれています。経済発展により住宅やビジネスの需要も増えています。

  • カジノとエンターテイメント
    シアヌークビルはカジノ施設も多く、ギャンブルやエンターテイメントを楽しむことができます。特にカジノエリアにおいては投資機会があります。

  • アクセス性
    シアヌークビルにはシアヌークビル国際空港があり、首都プノンペンとのアクセスが便利です。また、道路やインフラも整備されつつあります。


シアヌークビルエリアは海岸線と観光地としての魅力があり、不動産投資に関心がある方にとっては潜在的な市場が存在します。
ただし、地域の投資環境や需要の変動をよく調査し、投資計画を練ることが大切です。

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荒木杏奈 / アンナアドバイザーズ株式会社

代表取締役 / 宅地建物取引士 / 宅地建物取引業 東京都知事免許(2)第99967号
所属団体:一般社団法人RE AGENT 理事長 / 一般社団法人東京ニュービジネス協議会(NBC) / 公益社団法人全日本不動産協会
1984年生まれ、東京都出身。大手広告代理店セプテーニ(株)入社、その後SBIグループを経て2012年よりカンボジアの首都プノンペンの金融機関に勤務。2013年に独立し日本とカンボジアに拠点を持ち、国内・海外の国際不動産サービスを展開。
著書:東南アジア投資のラストリゾート カンボジア (黄金律新書) 新書 幻冬舎
   はじめての海外不動産投資