こんにちは、カンボジアは、ちょうどお正月期間に入りました(4/13-16)。
本来であれば、街中がお祝いムードに包まれ、多くの地方出身者が、首都のプノンペンからそれぞれの田舎に戻る時期です。
しかしカンボジア政府では、正月の祭りやイベントの自粛を求めており、多数の人が移動し、家族が集まるため、感染の拡大が懸念されています。これを懸念し、州境を閉鎖しました。
この柔軟なアイデアは、地方への帰郷やお寺参り、大人数でのイベントの参加を抑えることができますので、ウィルスの拡散防止効果が期待できます。
状況は刻々と変わる可能性がありますので、最新の情報にご留意ください。
在カンボジア日本大使館 新型コロナウイルス関連事項のQ&A
https://www.kh.emb-japan.go.jp/itpr_ja/b_000241.html
感染者数は以下の通りです。
カンボジアの感染者数増加ペース落ち着いてきています。また、国家非常事態宣言は検討中です(国家非常事態宣言の発動を可能とする法律の立法手続きを進めている)。
感染者(累積):122名
内訳:治癒 91名 + 治療中 31名 + 死者 0名
その他の対応や交通機関の情報は以下の通りです
・クメール正月(4/13-16)を延期し平日化(通常勤務等)
・国内(州間)移動制限
・外国人入国制限
・カジノ、博物館、映画館、カラオケ店、ビアガーデン、スポーツジム等が一時閉鎖(但し、フン・セン首相は、市場や食堂、小規模商店等を閉鎖することはないと言明)
・当面の間、国内供給を優先するために精米と籾の輸出の禁止
・成田=プノンペン便、5月末まで運休
・カンボジア国民にマスク520万枚を配布すると発表
・カンボジア国内には手指の除菌剤を日量1万リットル生産できる工場があるとして、国民に平静を呼びかけている
・フン・セン首相は4月1日「国内で新型コロナに関する状況改善の兆しが見えない中、3~9月の給料を全額寄付したい」と述べており、寄付金は、COVID19対策委員会に送られる見通しで、複数の閣僚も追随見通し
日本やロックダウンになっているような国々と比較をしますと、カンボジアの感染者数は低く、死者 0名が続くと良いですね。
それには、平均年齢24歳と若い層が多く、重症化しにくい傾向にあると考えられます。また、ローカルには手洗いの習慣が根付いていなかったので、これを気に衛生面での意識改革につながると良いです。
新型コロナウイルス感染症の一日も早い収束をお祈り申し上げます。
荒木杏奈 / アンナアドバイザーズ株式会社
代表取締役 / 宅地建物取引士 / 宅地建物取引業 東京都知事免許(2)第99967号
所属団体:一般社団法人RE AGENT 理事長 / 一般社団法人東京ニュービジネス協議会(NBC) / 公益社団法人全日本不動産協会
1984年生まれ、東京都出身。大手広告代理店セプテーニ(株)入社、その後SBIグループを経て2012年よりカンボジアの首都プノンペンの金融機関に勤務。2013年に独立し日本とカンボジアに拠点を持ち、国内・海外の国際不動産サービスを展開。
著書:東南アジア投資のラストリゾート カンボジア (黄金律新書) 新書 幻冬舎
はじめての海外不動産投資